Q元恋人と一緒に暮らしたいと思いますか。
A嫌だ。
普通…というか俺もドットもこう答えるはずだ。
なのに何故もっと反抗してこなかったのだろう…強引に話を進めた結果相手から返ってきた答えは「わかった」の4文字。おかしい。話を進めた張本人が言うのもなんだが、危機感が無さすぎる。
現に自分を殺そうとしている男の家に上がり込んでいる。横にいるのだ。
「なぁ、ランス、」
「どうした?」
急に話しかけられて驚いた心臓を落ち着かせる。
こいつに動揺していることがバレないように。
「紅茶、飲むか…?」
話の内容があまりにも想定外だった。
紅茶?このタイミングで?疑問に思うところもあるが
「頂こう」
「おう。淹れてくるわ」
気にしていないのだろうか…?あまりにも付き合ってた頃と変わらなくて若干怖いくらいだ。
付き合っていた頃はこうやってドットが紅茶を淹れるのを待ってる時間がもどかしくて早く戻ってきて欲しかったが、今はあと5日くらい帰って来ないで欲しい。感情の浮き沈みが激しすぎて疲れた。
「よし。できたぞ」
俺の目の前に爽やかな香りがする紅茶を置いた。
「あ…これ、」
「そう!お前が好きだって言ってたヤツ!!」
…好きだ。
こいつのこういうところがたまらなく愛しい。
このまま一緒にいたら任務が遂行出来ないかもしれない。
早めに…殺るしか、
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