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こんばんは💓
続きです。
(注意)ちょっとシリアスになっちゃいました💦
山中さん視点です。
start
じんちゃんのこと好きかどうかで言えば…そりゃ。
好きに決まってる。
でもそれは。メンバーとして。友人として。
一緒にいて楽しいから。
尊敬する部分もあるから。
だから…
好きだよ?
でも、その意味じゃないよね。たぶん
そうだね。自分でも気付かないうちに…恋心が芽生えてたってことだね。
吉田「ねぇ…どうなの」
山中「好きだったら何?嫌いだったら何なの…?」
吉田「さっきの…勇 斗の話…しないほうがいい?」
山中「聞きたくない…………イテッ!…」
苦笑いのような、含み笑いのような、なんとも言えない顔で、デコピンされた。
そのまま立ち上がって、玄関の方に行ってしまう。
山中「待って……」
吉田「何?」
山中「次はいつ…来る?」
吉田「今週中にまた来る。相談したいことがあるから。」
山中「…はやちゃんのこと?」
吉田「……………今…知りたくないんでしょ?」
山中「…」
吉田「じゃ、また明日」
俺の無表情な顔、まるで静止画のように変わってないと思う。なのに、じんちゃんは早々と玄関から出ていった。
また明日…仕事で会えるけど…。
今週中に、はやちゃんのことで相談…?
やだな。
…やだ。
…聞きたくない…
…
佐野「おはよー、柔 太朗。………っは!?どしたその顔…!?」
山中「はやちゃんおはよ。…何かヘン?」
佐野「ちょっ…コッチ来て……!」
はやちゃんが、俺の顔を見るなり焦った様子になって。個室の楽屋に連れて行かれた。
佐野「どーしたの、お前、目真っ赤にして。誰かに何か言われた!?」
山中「誰かに…何か…そうだね。言われた…かも」
佐野「オイ、まじか!?誰に何言われた!?ぶっ飛ばしてくる」
山中「…ふふ、」
可笑しい。
なのに、あれ?
何故か涙が流れ出した。
…なんで?
はやちゃんは、すかさず大きな腕で抱きしめてくれた。頭をぽんぽんと、たたいてくれる。
佐野「…お前、大丈夫?何があった…?」
山中「はや…ちゃん………俺…」
佐野「…よしよし、辛いことあったんだな?」
山中「辛くなること…まだ起こってないけど…絶対に辛くなることが、もうすぐ起こるの…」
佐野「…うん、うん、」
山中「それが、どうしても嫌なの…」
じんちゃんの前では絶対に出てこない、素直な気持ちがツラツラと出てきた。こんな話…はやちゃんにするなんて。恥ずかしい…。
でも、すごく安心する。
この腕が、あったかい。
佐野「あのさ、ごめん。……この間は分からなかったけど…お前の好きな奴が誰か分かった、俺。」
…え。
どういうこと…?
山中「…」
佐野「…仁 人のこと好きでしょ。」
山中「はっ…好き…とかじゃッ…」
佐野「まあ、隠すなって。…実はさ、俺もずっと仁 人のこと好きで、この間告った。でも、あいまいな相手がいるから待てって言われてんだよ。」
山中「あいまいな相手………?」
…それ、俺のこと?
佐野「…言っとくけど俺は、正々堂々と行くからね。あと、手加減しねーから。
山中「え…まだ…付き合ってないってこと…?」
佐野「あはは、まあね。…てかな?お前さあ。変なことはすんなよ?お前の気持ち正直に伝えたほうが、悪いようにはなんねぇよ。…頑張れよ?」
山中「…うん…」
佐野「あーあ…こんなアドバイスしたら俺が振られるかも知んねーけど。恨みっこナシだからな!」
はやちゃんは、
俺の肩をバシッと強めに叩いてから、個室から出ていった。
はやちゃんの姿が見えなくなったら、不思議と涙も引っ込んでしまった。今なら1人だから、思う存分に泣けるのに。
…なんで泣いてたんだよ。
俺、バカだな。
じんちゃんのこと好きだって 認めなきゃいけないんだ…。 じゃなきゃ、消化できない。
こんな醜い欲望がずっと残るなんて嫌だ。
はやちゃんみたいに、ハッキリさせなきゃ。
大切で、大好きでたまらない仁ちゃんが…幸せになるためなら、それでいい。
…
吉田「柔 太朗、今日お前の家行っていい?」
山中「いいよ」
…来た。
ああ…ついに今日か。
…覚悟決めなきゃ。
今日でセフレの関係は終わらせる。
今日、じんちゃんが家に来ても…そういうことはないだろう。
まぁ寂しいっちゃ寂しいけど。
もう覚悟決めてる。
…
吉田「今日はマジメな感じだね?」
山中「…じんちゃん?先に、この間のお話どうぞ?」
吉田「あ。早速?笑」
山中「俺も言わなきゃいけないことあるから…でも、先にじんちゃんが言って。」
吉田「うん…実はさ。先週、勇 斗から告白されて。付き合ってほしいって。」
…ああ。
はやちゃんから事前にネタバレがあったから、心の準備は出来てた。大丈夫。
山中「おめでとう。両思いだよね。どうするの…?」
吉田「…ありがと。両思いってか…俺は勇 斗のこと、すきだけど…でも俺…付き合うとか、はじめてで。」
山中「はやちゃん、すごく良い男じゃん。全部、お任せしていいと思うよ。…OKしてみたら?」
吉田「………お前…」
…あれ…?
泣きそう。
…耐えろッ…
山中「はやちゃんがッ…じんちゃんッ…のこと好きって、俺ッ…知ってた。」
吉田「柔 太朗…?大丈夫…?」
山中「俺…じんちゃんがッ…はやちゃんのこと…ッ…好きってのも、気付いちゃってたッ…」
吉田「…」
山中「じんちゃん…今までごめんね…」
…あ。ダメだ
涙、流れちゃった…
吉田「…ちがう、俺も。いや、俺が。ずるいことしてた。…ごめん。本当に、ごめん。」
はやちゃんみたいに、抱きしめてはくれないけど。
声色で、本心だって分かる。
山中「じんちゃん…これからも仲良くしてくれる…?」
吉田「…当たり前じゃん?」
山中「…良かったぁ…」
吉田「…当たり前過ぎて…むしろこっちからも、お願いしますなんだけど」
じんちゃん…
今日だけ。
本当の気持ち、言わせて…
自分勝手でごめんね。
山中「じん…ちゃん…ずっと大好きだよ」
吉田「…!」
山中「エッチ…はじめてした日から…本当はずっと大好きだった。けど…言わなかった。」
吉田「…知らなかった。片思いだと思ってた」
山中「…言わなくてよかった。今、こんな気持ちになるなら、付き合ってて別れるのはもっと辛いだろうから」
吉田「…だな」
山中「…じんちゃん、キスしたい」
吉田「…ばか!お前。てか、今まで絶対キスしてくんなかったじゃん…!」
山中「はやちゃんに内緒にするから…お願い。キスしたい。 」
…ソファに預けてた背中を正して、俺の方に顔を向けてくれる。俺が顔を近付けてみると、目を閉じてくれた。
頬を両手で包んで…
唇に…
チュ…
山中「………」
吉田「………」
気持ちいい…
幸せだったよ。いままで、ありがと…
吉田「…シたくなった?笑」
山中「う、うるさい。なってないから。笑」
吉田「…俺、勇 斗の告白受けることにする。」
山中「うん。あの…じんちゃん、ありがと。幸せだった。はやちゃんとのこと、応援してるね」
吉田「おう。…ありがと。」
山中「今後もここ来たりするんだから、もう気まずいことはナシね?笑」
吉田「こっちのセリフな?笑」
…
まだ明るみが残る夕方に家に来てた。
帰る頃には少しだけ暗くなっていたけど、まだ夕方だ。
いつもなら、真っ暗になってから帰るのが定番だったのに。
はやちゃんの言った通り…すごく悪いようにはならなかった。
俺は失恋した訳だけど。
清々しいような、悩みがなくなったような気分。
しかも、じんちゃんも、過去は俺のこと好きだったっていうネタバラシ付き。…え、嬉しいんだけど。
はやちゃん。
あんないい男なら、じんちゃんのこと、安心して任せられる。
よろしくお願いします…。
end
続きます。
コメント
4件
あんなに複雑だった関係をこんなに綺麗に終わらせるの凄過ぎます!!🤍💛の会話のノリがリアル過ぎてビビりました笑
