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海洋生物の探しもの

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海洋生物の探しもの

1 - 1、 失くしもの

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2024年04月29日

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昔々…、あるおじいさんと少女がいました。

少女は毎日の様におじいさんの家を訪ね、楽しそうに笑っていました。

ある日少女はおじいさんに

「どうしていつも1人なの?」

と聞きました。

おじいさんは少し黙ったあと、

「いつでもみくらが来ていいように独りなんだよぉ。」

と言いました。

……その日から、おじいさんには会えなくなりました。

その時少女は幼かった為理由に気が付きませんでしたが……。


__という夢を見たような気がするんだ。

結構昔の記憶な気がする……。

今はもう詳細を思い出せないけどね。

だってもう約1000年も生きてるんだから…。


今更だけど、あたしはみくらって言うんだ!

泡沫みくら、ベニクラゲなんだよ〜!

人間さんとお話することが大好き!

……理由は忘れちゃったけどね…。

だから、今日もお話にいくんだ!

よくお魚さんに止められちゃうけど、今はいないから今のうちに〜、!


彼女は人間の姿になって海から出てくると、人間がいないか探しはじめた。

そして1人の人間を見つけると、嬉しそうに駆け寄っていった。

「人間さん、お話しよ〜!!」

すると人間は驚いて、1歩2歩と後退りをした。

「……何?」

人間は明らかに不機嫌な態度をとっているが、みくらはそれに気付かずに話を続けた。

「人間さんのお話が聞きたい、!」

みくらは目をきらきらと輝かせている。

「…、このあと私は用事があるの。悪いけどそのお話とやらはできないわ。」

人間がそう言うと、みくらは納得して帰っていった。

「……気持ち悪い…。」

自分とは異なる存在に、人間は不快感を覚えている。


納得して帰ったみくらは、こんなことを思った。

(なんで、いつも楽しい筈の会話が物足りなく感じるんだろう…。)

(あたし、おかしくなっちゃったのかな……。)

人間との会話で心が満たされないことに不安を感じていた。

人間が嫌いな訳では無いし、話すことが嫌いな訳でも無い。

まるで心にぽっかり穴が空いたみたいだ、と思った。


今まで、みくらは過去の出来事から

人間と話すこと=楽しいこと

という方程式が成り立ってしまっていたのかもしれない。

その思い出を、大切に宝箱にしまっていたのに。

いつの間にか無くしてしまったみたい!

探さなきゃ、と思うといてもたってもいられなくなった。


……謎の衝動感に駆られた。



海洋生物の探しもの

kaiyouseibu no sagasimono


1、 失くしもの




というのを、書いてみたらどうだろう。

私の日記を元に、独り芝居をしよう。

ちょうど記憶整理にもなるし。

まだ、見つかってないのだから__。

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