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天嶺 雫玖
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あゆちー
4,101
莉(りい)
60
あれ、俺小学生になってる?
第一話 目覚めたら、知らない体
「……ん……」
朝の光が、カーテンの隙間から差し込んでいた。
俺は眠たい目をこすりながら、いつものようにベッドから起き上がる。
「……今日、何曜日だっけ……」
寝ぼけたままスマホを探す。
しかし――
「……あれ?」
手が届かない。
というより、妙にベッドが高い。
「……?」
俺は首をかしげながら、床へ降りた。
そして、部屋に置かれていた鏡を見た瞬間。
「…………は?」
そこに映っていたのは、俺の知っている姿ではなかった。
少し長めの髪。
幼い顔。
小さな身体。
そして――
「……誰、この子」
鏡の中の子供が、俺と同じように口を動かした。
「…………」
俺は自分の頬をつねる。
「痛っ!」
夢じゃない。
もう一度、鏡を見る。
「……嘘だろ」
昨日まで高校生だったはずの俺が――
「小学生になってる……?」
頭が真っ白になった。
慌てて部屋を見回す。
机の上には、見覚えのないランドセル。
壁には、子供向けのカレンダー。
そして、椅子には見覚えのない制服。
「待て待て待て……」
俺はスマホを探した。
ようやく見つけたスマホを手に取る。
ロックを解除すると、表示された日付を見て固まった。
「……え?」
そこに表示されていたのは、俺が知っている日付よりも何年も前の日付だった。
「時間まで戻ってるのか……?」
そのとき――
コンコン。
「起きてるー?」
ドアの向こうから、女の人の声がした。
「……!」
誰だ?
俺は警戒しながらドアを見る。
「もう学校の時間よー!」
「学校……?」
俺が返事をするより先に、ドアが開いた。
「ほら、早く準備しなさい」
そこに立っていたのは、優しそうな女性だった。
けれど――
「……誰?」
「え?」
女性が目を丸くする。
「何言ってるの。お母さんでしょう?」
「…………お母さん?」
俺は絶句した。
知らない家。
知らない身体。
知らない日付。
そして――
俺を息子だと思っている、知らない母親。
「……俺、どうなってるんだ?」
女性は心配そうに俺の額へ手を当てた。
「熱はないみたいだけど……寝ぼけてるの?」
「いや、そういう問題じゃ……」
その瞬間。
俺の視界に、奇妙な文字が浮かび上がった。
【現在年齢:10歳】
「…………」
【小学生生活を開始します】
「…………は?」
俺は思わず叫んだ。
「なんでだよおおおおおお!?」
こうして俺の、意味不明な小学生生活が始まった。
――そして、この日から。
俺の人生は、もう一度大きく変わっていくことになる。
コメント
1件
読了!「なんでだよおおおおおお!?」の叫び、めっちゃわかるわ。朝起きたら知らない部屋・知らない身体・知らない母親……この混乱の描き方がリアルで、一気に引き込まれた。しかもシステムメッセージ「小学生生活を開始します」って、笑うけど胸熱すぎるやろ🔥 転生ものの定番を踏まえつつも、この「10歳」設定がどう活かされるのか続きガチで気になる。つばささん、新連載おめでとうございます!