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『 ころちゃん !! 』
『 いい加減 準備しなさい !! 』
遠くから 聞こえてきた ななにぃの声
ななにぃが 大声をあげることなんて 滅多にないため フリーズしていると 後ろから チョップされる
「 いったぁ !! 」
あまりの痛さに 涙目になりながら 上を見上げると 、
珍しく 服装を整えてる ななにぃが居た 。
てか 、今更だけど 準備って 何 … ?
「 … 今日って 何か用事あったっけ ?? 」
『 今日 三者面談って 言ったよね ?? 』
「 ぁ 、え そうだっけ ? 」
「 僕 着替えてくる !! 」
ななにぃの無言の圧と 怖い笑顔から 逃げるように リビングを出て 、「 折角 さっき着替えたのに また堅苦しい制服を着るのかぁ … 」と げんなりしながら 制服に着替える 。
一応 鏡で全身チェックして 玄関に小走りで向かう
「 ごめん ! お待たせ !! 」
『 じゃ 、行ってきます !! 』
『 失礼します 』
『 どうぞ お掛けになさってください 。 』
『 こちらが 期末テストの結果です 』
なーくんに渡された 表やグラフで 埋め尽くされた 一枚の紙
少し前屈みになって 見てみると 、
まぁ 教室に行かずに 別室に登校し 自主学習しかしていない僕には 相当の数字だった 。
『 一学期に比べて 数学が下がってますね … 』
『 そうですね ~ … 』
『 ちなみになんですけど リモート授業とかって 出来ないんですかね 』
『 難しいですね … 』
『 上の者に 相談してみます 。 』
隣に置いてあるノートに メモをする先生
なんでか 先生の姿がボヤけて見える
『 ころん 。大丈夫 ? 』
そっと 僕の手にハンカチを 持たせてくれる なーくん
そっか 、僕 泣いてるんだ
なんで 泣いちゃうんだろう …
『 ちなみに ころんくんは 受けれるなら 受けてみたい … ? 』
「 僕は ちょっと … 」
俯きながら 先生の問いかけに 答える
ダメだ 、嗚咽が 漏れそう 。
ハンカチで 口元を覆う
『 本人は ちょっと抵抗がありそうですね 』
『 そうですね 。ーーーー 』
ななにぃと先生が 真剣な顔で 難しそうなお話をしている
『 ころんくん 、高校のこととか ? 』
『 進学する気はあるのかな ? 』
「 … 一応 あります 」
『 そっか そっか … 』
『 でも このままじゃ 難しいね … 』
『 そうだ 、三学期から 教室行ってみない !? 』
言えない 。
今が 精一杯なんて …
来年の自分のことすら 考えられない 。
大人になった自分を 考えられない 。
願うなら 、「 大人になっちゃう前に 死んじゃいたい 」なんて 言えない 。
僕は どうしたらいいんだろう …
みなさんは 勝手に涙が出てくることってありませんか ?
自分は よくあります 。
今回のお話は 実は 今日の自分のことなんですよね 笑
別に 先生が怖いとか 、成績に落ち込んでるとか 、母が居るのが 嫌とか 、この話したくないとか 、そんなんじゃないんです 。
訳も分からず 、勝手に出ちゃうんですよね …