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夜10時
あの後、逃げるように家を出てきてしまった私は怒りや悲しみと少しばかりの後悔を抱いて11月の寒い気温の中、一人で歩いていた 。
「どうしたら良かったの…」
そう呟くと、自然に涙が溢れてきた。
その後は、飲み会に行く気にもなれず友達の蓮に電話し欠席を伝えた。
蓮は心配していたが、
「なんでもないよ!笑」
と強がってしまった。
公園のベンチ。
いつも横にはあなたが居るのに…と思うと泣きそうになるから気を逸らすのに必死だった。
と後ろから脅かされ、声も出ず、うしろを振り返った。
「あっはは! 」
と笑っているのは幼馴染の蓮。
「なにすんの!」 と怒っている私とは裏腹に楽しそうに笑っている。
まあまあと私をなだめ、私の横に座る。
「あれ、蓮飲み会は?」
と質問したが、その言葉を遮るように
「え?ないてるの?」と言われた。
あ、涙拭いてないや。ばれちゃったな…笑
どうしようかと考えている時、、
「ごめん!!そんなに怖かった?
まあ夜に女の子一人だもんな…。」
と謝られ、私は思わず笑ってしまった
「なんで笑ってるんだよ!」と言っている蓮もまた面白くて、あの事も忘れてただひたすら笑っていた。