コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
死柄木の声で起きたギガントマキアがベストジーニストの拘束を解かんと暴れ、ついにはベストジーニストのワイヤーを引きちぎった。瞬間エンデヴァーがギガントマキアの顎に激突する。
「〜〜〜!?力が…!」
「マキアぁ!!?」
ギガントマキアが急に倒れ、力を失ったのを見て通形が気づく。
「………!!!山荘からの連絡にあった…効果は無かったって報告だった…!!麻酔が効いてる!!!」
災害級のギガントマキアが倒れ、あと一息とベストジーニストは拘束の力を強める。まだニア・ハイエンドや荼毘達が残っている。肩で息をするほど消耗してる霊華は熱を帯びる瞳を敵に映す。一歩踏み出すとぼたぼたと地面が赤に彩る。
周りが…ウルサイ。
一歩、二歩。歩みを早めて駆ける。体が欠落しても他のもんでカバーすればいい。心が折れても立ち直ればいい。感情は二の次。任務を達成することが最優先事項。
「一世一代ーーー!!脱出ショウの開演だ!!お代は結構!最後までごゆりと!!」
ガッ!
Mr.コンプレスの頭を蹴り上げる霊華。バケモンかよ、とMr.コンプレスは内心で呟く。動いているのが不思議なぐらい血まみれ。だが瞳は真っ直ぐ、感情を顔に出さないその姿は凛々しかった。
通形と霊華は死柄木とスピナーを確保しようと近づく。Mr.コンプレスの個性で圧縮された荼毘達はスピナーのマフラーの中に隠れており、スピナーは死柄木のポケットに入っていた焼け焦げてボロボロの手を死柄木の顔に被せた。刹那、死柄木を中心に広範囲の電波を放つ。衝撃波でみんなは吹き飛んだ。
「弔は本当に…良い仲間を持った……心とは力だ。彼の心が原点を強く抱けば抱く程、共生する僕の意識も強くなる。憎しみを絶やすな弔」
弔の身体を借りたオールフォーワンが立ち上がる。するとニア・ハイエンド達はオールフォーワンの方へ走り出す。
「脳無達の向かう場所に連合が集まってる。荼毘もいるはずだ………!!絶対に逃がすな!!」
衝撃波をもろに喰らい、地面にバウンドした霊華は立ち上がろうと体を起こす。だが体は思うように動かず地面にペシャリと這いつくばった。
「??…?………?」
なんで、どうしてと幼い子どものように疑問を浮かべる。おそらく、仮面ちゃんの代償は切れて魂ごと消滅したみたい。隣ではボロボロになり過ぎてる担任の相澤先生が居た
「先生…あなたは死んじゃダメ。これからも頑張ってね」
私は今にも死にそうな魂を代償に相澤先生の怪我は直せなくても魂を完治まで保たせることは出来る…
「馬鹿みたいな、失敗作で、見捨てられてた私達を見てくれて、ひとりにしないでくれてありがと…先生」
私は灰になって消えた
「船長〜♡」
ここは…魂と輪廻の世界。相澤先生を連れ戻さないとね。
「どうしたの?仮面ちゃんにクマリンちゃん、霊まで……」
《あの先生を連れ戻すよ》
《ガオ〜》
「あっちにいるわよ♡」
「……船長、お前らも死んだのか?」
「相澤せんせいはまだ。現世でファイト!」
先生を現世に落とした。私の周りには乗組員だったみんなが居る
「船長〜♡私が現世でコツコツ盗んだこのお宝の山は復興に使ってもらいましょ♡」
「そうね!」
《クゥゥン…》
《クマリンちゃん、コツコツ貯めたのが使われるからって落ち込まないの》
「よーし。最後に掛け声行くわよ!」
「宝鐘海賊団!来世に会えると信じて、出航〜!!」