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【仕事】
星風歌、星風維。
神話組の別世界線ですが、かなり違うところもある、とても良いよ
いつもの部屋。
いつもの光景。
いつもの仕事。
僕が壊してしまったあの子を、直そうと
「…担当、星風歌。……よし、大丈夫」
いつも通り、良かった
仕事へ移ろう、仕事効率が遅い上に遅れる訳にもいかないから。
「…これから、現場ヒアリングを始めるね。…歌、いけそう?」
いけそう、前までなら「大丈夫?」と言ってしまうかもしれない。
言ってしまわないよう、意識をして、話を始める。そのせいで、返答が遅れる
「はい。可能です」
機械的な発言、数値は安定していない。
焦り、違う。後悔、違う。不安、違う。
「…反応、不安定になってる。」
正気は保てている。端末から来る歌の数値は40未満。
かなり不安定、記録員として判断も間違える可能性が出てくる。
元に、戻せるのか
「…今日の異常反応件は?」
「3件です。」
即答。
迷う意味もない、けど。
(……手、震えがある)
記録員は、例え身体が機械でも。
僕たち人間と、同じなのに
「1件目。3区域の被験者-D-21-λへ応答、返答をした際の異常な数値変動。」
反応低下か、それか数値が下がった?
……記録員じゃない、けど、都市から危険視程の異常反応か。…いつも通り
「…再発性はある?」
「軽微です。」
正しい言葉使い、正しい判断。
でも、どこか不安を感じてる。
「…2件目、5区域で被験者A-16-αの発話により都市と共鳴しました。」
……異常反応との共鳴、記憶のズレ?または、観測結果に誤審でも。
いや、今は、進めなきゃ
「……再発性は?」
「ありません。」
完全にズレが収まったとでもいうのか。
……震えが、数値がズレてきてる
「……さ、ん件目…」
「1区域…、被験者A-17-β、の発話により…都市と、共鳴…しました。 」
機械なのに、人間のように、言葉が詰まった。反応が遅れている
「……歌。君はどう思ってる?」
数値のズレ、歌の言葉が詰まった。
止まっている。どこか、おかしくなってきている。
「……どう、とは?」
「3件目の異常反応、君はどう思ったの?」
「…業務に、関係ありますか?」
即答、ではない。
業務に関係…か、僕のこの仕事は異常反応について聞くことであり、記録員のメンタルも扱わなければいけない。
もう、何年続けてたっけ
「…あるよ。これは、現場の話を聞いて、異常反応を記録する仕事だよ。ね、A-17-β。」
「……わかりました。」
沈黙。
言葉を考えている。
「………分類、不能です。恐怖も、不安も、悲哀も違います。」
「そっか、じゃあ、この質問は保留。再発性は軽微にしておこう。」
「わかりました。」
その後も質問、回答、記録が続く。
「本日の現場ヒアリングは以上です。」
「うん、お疲れ様。」
「……はい。 」
「……はぁ、あの監視課め。苗字の変更でクソみたいな条件付けやがって…」
「……何が距離が近すぎるだ。破棄だの……いや、辞めよう。あの子の、記録、…見てこよ。」
ログ、確認されたらまた監視課から感情的だの距離が近いだの怒られるかな。
けど、それで良い。あの子が、もう一人で抱え込まないなら。
もう、歪んで壊れることがないなら。
例え、あっても僕はその歪みを、異常を一緒に抱え込もう。
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対象者 星風維
異常反応 “星風歌”に対し、個人的感情が発生。また、”星風歌”への依存傾向。
都市との共鳴 無
改善対応 不明。
結果 星風歌の異常反応、星風維の異常反応が互いに巡回。相互の依存傾向。
また、星風維を外した際の星風歌の即時崩壊、星風歌の廃棄を行った際の星風維の異常反応が深刻化。どちらも不能
今度の判断 保留
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『記録ログを終了します。』
コメント
1件
数値はある種のSAN値(マトモに反応できるか)、共鳴はエモクロアTRPGの共鳴(都市と共鳴する版)だと思ってください