テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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赤青病と恋煩い

第1話 - #，生き魑魅

1,018

2024年08月28日

#nmmn

#iris

#BL

#irxs

#普楽麻500人コンテスト🫠

#みてみて雑草☘️

えむ⁴ 🎧🌟

みつふぁんの皆さん！おはようございます、みつばです♪

今回いつも仲良くしてくれてる普楽麻ちゃんのコンテストに出ます︎︎👍

8月いっぱいまでなので参加出来る方はお急ぎでお願いします((

毎日投稿戻ってきましたね最近、偉いです私((

それではどうぞー！

注意

・赤青

・nmmn、BL

・どろどろ

赤視点

先）……大神さん、よく、聞いてください

静かな病室、金属が重なる音だけが響く

赤）……はい、

先）あなたは、遺伝性ジストニアという、指定難病を患っています。

赤）……そう、ですか…

酷く腑抜けた、掠れたような声が喉から出た

病院に来た。

何故か最近上手く歩けなくて、歩くと膝が痛くて、ガクンと倒れてしまったこともあり、

痙攣して起き上がれもしない。

ここまで来てやっとおかしいと気付けた。

遅くなったのは、俺が配信者だからだろう。

俺は友人から勧められてニコニコ動画から生配信の歌枠を初めて、

今ではツイキャスで同接5万人を稼げる程となった

傍からしたら有名人。

でも上を見上げればキリなくて、向上心だけは高く

いつか登り詰めてやるぞと1人で思っていた矢先にこれだ。

医者の話を聞くと、治らない病気では無い、らしいが治る確率は低いだろうとの事

そのため入院するはめに

配信もしばらくできなくなるし、いつまで闘病生活が続くかも分からない。

自分の体より人気について考える俺はおかしいのかな。

先）と。言うことで大神さんは101号室にお入りください。

赤）……分かりました。

地味に初の入院、どのようなものかと考えながら、先生から鍵を半ば奪い取るように貰った

101号室ということで近くだった。

俺の移動は基本車椅子。電動の車椅子でひとりで動かせる。

膝にその病が宿ってしまったようで、上手く歩けなくなった。

俺はこれから、どうするべきなんだろう

大切なリスナーさんを置いていって、情けない

そんなことを考えていると目の前に101号室の扉が。

一応扉をノックしてから開ける

ガララ、…

赤）失礼しまーす…

返事は無く、部屋にベットは2つ。

自分の指定されたベットに座る。

窓から入った木漏れ日の光、なんだか綺麗で。

今は春。

甘い花たちの匂いが鼻を掠める

患者みたいに服も着替えて、布団に横たわる

自分のこの腕も、足も、いつかは細く骨が浮き出るのかな、

などと思うと何故か、身体が震え出した

赤）ぇ”ｯ、…ぁっ、泣

理解した。症例が出ている。

急いでナースコールを押したけど、来てくれたのは10分後

俺は喉から酷く水分のない音を鳴らし、涙を流していた

痙攣が止まらず、気持ち悪かった

介抱されて元に戻れた

こんな生活が続くのか、そう考えると辛かった。

もう、人生諦めろってことなのかな

注射で薬入れられて、何も歩かせて貰えなくて、喋る相手もいなくて

錠剤の薬も飲まされて、美味しくもない液状のご飯。

何もかも諦めたような顔でベットに鎮座するようになってしまった

ただひとつ、俺が綺麗だと思えるのは、小窓から見える風景だ。

ここだけは綺麗だと思えた

他はモノクロにまで見える

さっさと死んじゃおうかな

なんて思った。どうせ治らない病気。

そんなの俺がいちばんわかってて、今やってるのだって延命治療

俺なんかに薬使わせるより、他の生きたいと思う子達のために使って欲しいな

なんてキザなことを考えていると、声をかけられた

）っ、……あのっ、！

赤）？どうしたの？

）お話……しませんかっ、？

この子が俺の唯一の光となる

真っ暗闇なトンネルを、蝋燭のように淡い炎で

明るくしてくれた

その子は、今日からここへ入院してきた患者さんだそうだ。

名前はイフ。

可愛くて、優しくて、朗らかに笑う顔。

病院とは到底思えない。

本当、淡く綺麗な人だ。

朝も、夜も、昼も、春も、秋も、冬も、夏も…。

ずっと独りだったのが2人になった

そばに居てくれた、居させてくれた

それがどれだけ救われたか、嬉しかったか

いつしか俺はまろを意識して、好きになっていた

同性だったけれど。

青）…！

青）りうら、

赤）？どした？

青）花びら、頭についてる笑

ひょいっ、と頭の上から桜の花びらをとるまろ

また季節は巡って春。

花の甘い匂いや、去年は一人ぼっちだった寂しさが埋められた

幸せだなっ、て笑えた

下がりきった口角は上がって、全部が反対になって

リスナーさんより、まろが大切になって。

もう配信業もいいかなって思ってきてる

ありがとう。

赤）まろ？

青）んー？

赤）…ありがとね、笑

青）え、なに急に

赤）ただ感謝したかっただけ、笑

青）なんやねん、…/

赤）あ！もしかして…照れたっ！？

青）ちゃうわ！！/

青）その…そういうこというから…もう居なくなるんかと、…/

青）いなくなる方がええんやk

ぎゅうっ、

青）…へ、//

赤）っ、…〜〜〜、//

嬉しくて、頬が熱くなって

ただ、まろに抱きついた

病院からいなくなるには回復か、死かしかない。

まろは俺がいなくなることを嫌がる、なんて

嬉しすぎない？

赤）大丈夫、ずっと一緒だよ、笑

青）…

青）良かった、笑

その朗らかな笑み、俺をいつまでも虜にしていく

話せるだけで、幸せだったのに

その日は日光浴に出ていた。

俺は車椅子で。

太陽光に浴びておかないと人間おかしくなってしまうから、

看護師さんと2人で外にいた

窓からしか見えなかった景色が、手で掴めるくらい近くに来て

なんだか嬉しかった

ちょっと前まではこれが普通だったのに

看）…ん？

看）ｯ！

赤）どうしましt

看）ナースコールｯ！！

怒号のような声。

看護師がどれだけ焦るものなのかを知った

看）すぐ戻るからそこにいてねっ、！

赤）は、はい、…

肩をつかまれてそう言われる

誰なのだろうか、ナースコールを押したのは

しばらく日光浴をしていると、騒がしい部屋がひとつ出てきた

それは、

赤）…ま、ろ…？

そう、俺のいた部屋

同じ号室のまろが、ナースコールを押したのだろう

なぜか、

俺も発作を起こしそうになった

必死に留めて、胸をぎゅうっ、と握りしめて

爪が突き刺さっても気にせず、血が垂れてきても気にせず、

ひとりで苦しみ、発作を止めた

電動車椅子を引きずって、まろの部屋に急ぐ

先に逝かないで。

本能でそう思ってしまった。

ガララッ…！！

赤）まろ”ｯ…！！

既に看護師たちはいなくなっていて、部屋にはまろ1人のはず

だが、返事がない

赤）…ま…ろ…？

青）大丈夫大丈夫、笑

酸素吸入器を繋がれたまろ

酷い発作が起こったようで、まろの手首には爪痕がある

まろの状態が悪くなっていっていることだって知ってる

だけど、だけどさ

こんなの不条理じゃんか、

赤）まろ”ｯ…泣

青）なんやねん、まだ生きとるわ、笑

｢まだ｣

やめてよ、俺と一緒に病院出ようよ

赤）離れたくないよ”ｯ…泣

青）…笑

ぎゅうっ、

赤）へぁ、…？泣

青）離れへんっ、て自分で息巻いてたやん、笑

青）俺からも離さへんよ？笑

本当、好きだなこういうところ

赤）ごめんね、俺も絶対離さないから、泣

しばらく時が流れ秋。

俺は点滴がないと生きて行けないからだになった

毎日3本、注射を打って錠剤飲んで液状のご飯。

みたいな生活

俺の病気はきっと治ることは無い。

そんなの自分がいちばんわかってる。

まろは、もっと酷くなってしまった。

細くなって骨が見え始めた腕。

最初よりも毛量の減った髪

酸素吸入器がないと、もう生きていけないらしい。

話はできるものの、少し苦しそう。

酸素吸入器を外せるのは遠い日のことらしい。

だが、まろも俺も分かっていたんだ。

出る時は消える時だと。

ずっと、一緒にいたいのに。

これだったらまろが先に逝っちゃうじゃんか、

一生一緒は？

俺の気持ちは？

全部叶えられずに終わるの？

嫌だ。

嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ

絶対に嫌だ。

赤）…あァ、そっか、笑

赤）……はは、笑

月光が小窓から入る。

今朝は春の陽気が気持ちよかった。

出会いの季節は別れの季節。

俺ガ…先ニ、

恋煩いが増えたせいで、俺の心まで染め上げたんだ

俺の病はきっと遺伝性ジストニアなんかじゃない。

胸がはち切れそうなくらい、ドキドキする。

考えるだけで顔がほころぶ

あなたの笑顔に救われ続けた。