私はゆーちゃんの指示通り棚の中に隠れる。外から声が聞こえる
あぁ莉愛が来たんだな。
莉愛には私からのお呪いをかけてある。
だからそもそも彼女はゆーちゃんに攻撃を入れることすらできない。
それでいいのだ。
ただその事実を知るのは私だけ。
ゆーちゃん自体はなんで私が黒雪家といるかは正確に知っていない。
桐沢家は一般的には黒雪家との同盟で一緒にいる。
ただ桐沢家は桐沢家で特別である。
黒雪家ほどでは無いが能力の使える家系である
【言霊】
一件まぐれにも思えるこの能力は割と優秀である。
しかも何が便利って代償がない
何回でも使える
まぁあと純粋に純粋に黒雪家の鏡治しという部分もあるけれど。
ってあっそろそろかな
隙間から外の景色を見る。
確定してる試合を見るほどつまらないものは無い。
窓の外の景色は確かに綺麗だ。
ただ1点。
部屋の中は薄暗く外の景色とそぐわない血が流れているということを除けば。
目線の先には確実に息の根を止められた莉愛とあっけらかんとした表情のゆーちゃんがいる
「じゃあ行こっ!ゆーちゃん!」
「そうだね!」
「だっていつもの人にはお願いしてあるんでしょ?」
「もちろん」
さぁ〜て、、、、
どうなるんだろうね。
ただ私はゆーちゃんとそばにいれればそれでいい。
そこに社会も莉愛も何もいらない。
ゆーちゃんのためならこの手を汚すこともこの身を捧げることだってできる。
だって私は一番のゆーちゃんの理解者だもん。
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