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「……う〜ん…う〜ん………はっ!!」
(し、死んでない?気絶しちゃったのかな?)
起きたら、そこはいつもの寝ている寝室のベッドの上だった。
(キャナが、居ない…どこか行ってるのかな…。とりあえずカーテン開けよ…)
シャッ。
「うーん!暖かい!」
ドタドタドタドタドタ‥…!
(あっ……)
「お嬢様!!」
「キャナ、おはよう」
「お嬢様、体調は!?」
「だ、大丈夫ですよ。そんな心配ならないでください。あっ」
「お、お?お嬢、様?敬語を使いましたか?」
「周りのみんなが使うから、つられて私も使っちゃうのよね……」
「私共に、敬語は使わなくていいのですよ!」
「つい使っちゃうのよ……」
「はぁ…まぁとりあえずお着替えしましょうか。お食事の準備が出来てますよ」
「わかりました」
「………………」
「…………?どうかした?」
「いえ、お嬢様、また随分とお話が上手くなったなぁと」
ギクッ……
(ど、どうしよ。2歳でこんなに話せるのが逆にすごいからね…)
「……え〜と、頭良くなりたいからかな?」
「頭良くなりたい…ですか?」
「うん、学園とかで問題とかテストとか分からなかったら駄目じゃない。公爵家の娘として、いい点数を取らないとだから……」
「………まず、お嬢様は学園に行きたいのですか?」
「え?えぇ、まぁ」
「行かなくてよろしいのですよ」
「でも、行ってもいいのよね?」
「は、はぃ……」
「逆に家ですることもないし、学園のついでに、どこか寄ることもできるし」
「………でも……」
「そんなに私が心配?大きくなったら貴方のことをババァと呼んだりするかもしれない娘が」
「そうならないよう、育てます!」
「私はそうならないよう育つけどね。………でも………」
「でも?」
「王子様のお姫様にはなりたくないかな」
「!?!?ホントですか?!」
「えぇ。そうなったら、私がここに居れなくなるからね。私はずっとこの家に居たい。ずっと、お父様、お母様、キャナやメイド・執事のみんなと一緒に居たい」
「〜〜〜!!」
ガバッ!
「?!?!キャナ?!」
「〜〜〜〜お嬢様ぁ〜!!!」
「ど、どうしたの?」
「私はずっとお嬢様について行きます!」
「そ、そう……」
コンコンッ。誰か来たようだ。返事をする。
「…はい?」
「フォルラ、キャナ。お父様たちが呼んでる。食事だって」
「……なんで私が起きてるってわかったの?」
「ヴェレクお兄様が、感じたって」
「…………………」