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こんばんは💓
続きです。
吉田さん視点です。
start
以降、俺の家の前で車が止まるまで、お互いに引き止める言葉の1つも出なかった。
勇 斗より奥に放り投げられてる俺は、勇 斗を乗り越えて車を降りる。降りがけに、突き出た俺のお尻を、義務か何かのように掴もうとしてくる。
吉田「…コラ!お尻さわらないよっ?」
佐野「…ぶはッ…笑」
降りてからチラッと車のほうを見ると、 わざわざ窓を少し開けてくれて。お疲れ〜と手をヒラヒラさせてる。その手の奥に、勇 斗の笑顔がチラッと見えた。
特に名残惜しい様子には見えなかった。
ホントに送るだけのつもりだったんだな。
…と言うわけで。
いつも通りサクッと帰宅に成功。
…まあ、いつものこと。
さて、疲れたしお風呂にするか…
バスミルクを溶かした浴槽に、体を沈める。
…まぁね?
勇 斗から2回ぐらい誘われてたよ、そういえば。
両方とも確か、今日と同じような感じで断ったっけ。
いや、嫌いじゃない。
むしろ仲は良いと思う。
勇 斗の家に行きたくないのではなく、
俺には、一人で過ごす時間が必要なだけ。
こんな風にお風呂に入ったりしながら。
もしその日に嫌なことだったり、反省することとかあったら消化したり、色々と考え事する時間が作れるから。
…次、勇 斗が誘ってくれたら行ってやるか。
そのうち 「俺のこと、嫌い…?」 って聞いてくるかも知んないし。そうなったらめんどくせーから。
(今まで、何度もそういうことがあった。)
…
ベッドに腰掛けたところで、ふと…勇 斗が俺の雑誌の写りを褒めてくれたことを思い出す。
いや、結構うれしいわ…//////
あれ、そんな良かった?
いちメンバーに対してそんな風に思うもんなの…?
見慣れてる男たちが、ちょっと 盛れてるぐらいで、あんなに喜べるもの?
…俺には分からない。
さすがメンバー愛が違うわ。
…そういえば。
この家には、勇 斗の写真集があったよな。
それを見たら、勇 斗の気持ちが少しは分かるかも知れない。
ガサゴソ…
あ、発見。
おお…2年前の勇 斗か。
短髪、黒髪の頃だ。かっこいい。そりゃ佐 野勇 斗なんだから、かっこよくて当たり前なんだけどさ。
勇 斗は俺より2歳上だから、この写真集のときは今の俺と同じ年齢だ。
何気にパラパラと中を見る。
へぇ、ニュージーランドか。
おお、すごい壮大な景色だな。
この写真、おもしろい構図でいいね。
あ、この服めっちゃ似合ってる。
まあ被写体として見る分には楽しめるけど、そこまで…などと考えながら、 余裕でパラパラと流し見していた。
けど、その次のページを見た瞬間…
吉田「…へはぅッ!?……ゲホッ…ゲホゲホッ…う”ッ…」
息を吸うのと同時に声を出してしまい、思いっきりむせてしまう。
…うん、自分でも何で吸いながら声出したのか意味が分からない。
吉田「こっ…こんな…ほぼ裸じゃ…ゲホッ…ゲホ…」
シャワーを浴びているような、セクシーな写真…。
しばらくの間、脳内無音のまま。このセクシーすぎる写真をただ眺めてしまっていた。
…こんなにかっこいい男が、この世界のどこにいる!?
…いや、コイツは、佐 野勇 斗。
今日、俺の家に来ないかと誘ってきたアイツだ。
…まさか。
こんなセクシーな男が、俺なんかを家に招くはずがない。
…なんか。
…エロい。
熱を持ってしまった顔面に手を当てる。
誰も見ていないと分かっているのに、一旦まわりを見回す。
見慣れた俺のベッドだ。
正真正銘、今は俺の家に、俺が一人。誰も見てない。
それなら、ちょっとだけ…確認したいことが…
風呂上がりに履き替えた新しいパンツを、少しずらして中を見てみる。
吉田「うわ…やっぱ勃ってる…」
バカバカ。ほんとに、オイ、俺。
この写真集は、芸術作品と言っても過言ではない。
決して、こんな、こんな…
今からやろうとしてるような…
変なことに使っていいものじゃない。
分かってるのに…くそっ…
…
吉田「…ッはぁ……はぁ…はぁ…ッッ//////」
さすがに勇 斗の写真を見ながら抜くのは、背徳感がすごいから、 だから最初は目を瞑って…してたのに。
吉田「…はぁぁッ…//////…ッはやと…」
勇 斗の名前を呼んでみたら、
一気に昇ってくる感覚…
…だめだ。我慢できない。
さっき放り投げた勇 斗の写真集を手繰り寄せる。
息を乱しながら、さっき見てたあの写真をまた…
吉田「…うわぁッ…//////あっ…やば…いく…ッ」
…
はぁ…はぁ……
いや、サイテー俺…
何でこんなこと…してるんだっけ…?
…そうだ。勇 斗が俺の雑誌を自腹で買ってくれたって。家に飾る…って、そう言ってて。
けど勇 斗の場合は、こんな…俺みたいに変な用途では無いだろう。
俺の場合、こんな勇 斗を飾っちゃったら…大変なことになるッ…//////
やっぱ、勇 斗の考えてることは分からない!
ボスン!と枕に頭をつけて、部屋の明かりも落とした。
考えて考えて、答えが出たとしても、この罪悪感は消せない。なら考えない方がいい。
もう寝てしまおう。
佐 野勇 斗…かっこよくて頼れる最年長…。
この俺が、こんな…こんなコトに…
オカズにしていいような、ぞんざいな存在なんかじゃないのに…
明日も仕事で会うのに…
万が一、 また誘われたらどうしよう…
さっき次回誘われたら乗る、って決めたのに…
ムリかも。
っていうか、顔見ること自体ムリかも…!!
ぜんぜん関係のない本を読んで気を紛らわす。
「佐 野勇 斗」というコンテンツから一番かけ離れている、本棚の小説を読み漁って頭を冷やすけど………。
結局、一睡もできなかった。
明け方になってから数十分、目を閉じただけ。
それでも仕事には行かなくちゃ。
…
ガチャッ
佐野「おー、じんと!おはよぉ〜」
吉田「………はよ」
佐野「…どした今日?体調不良?クマできてるよ?」
吉田「…寝れなくてさ」
楽屋には、今日も俺が一番乗りだったが。
昨日と同じで、勇 斗がその次に来た。
帽子で前髪を上げて、襟足の長めの髪が首元で遊んでる。 黒髪がかかる、すらっとした首には金のネックレス。 妙に色っぽく見える。
実はいつもの勇 斗なら、こんなに早く来ることはそうそうない。だから油断してた。
佐野「無理すんなよ。今からちょっと仮眠取れば?」
吉田「……………あ、りがと。あ、そうしようかな…」
佐野「…大丈夫?お前…具合悪いか?あ、歩ける?」
…え、俺って。
勇 斗と話すときって目、見てたっけ?
会話に変な間が空き、目も泳いでしまい、明らかに上手く対応出来てない。勇 斗にもバレてるようだ。
勇 斗が肩を支えようとして近付いてくる…。
何故か怯えるように後退ってしまう俺。
吉田「歩け…るから…大丈夫…」
佐野「本当かぁ…?」
大丈夫と言ったのに。
勇 斗が俺の肩を両手で掴む。
肩が、ビクッと結構な勢いで動いてしまった。
吉田「………ッ…」
佐野「うわっ…」
吉田「あ…ごめ…/////」
勇 斗の顔を見上げると…
眉を下げて心配そうに見つめてくる、端正な顔立ち…
みるみる自分の顔に熱が集まってくるのを感じた。
…ヤバい。
顔が赤くなってるなんて思われたら…
佐野「お前…!熱あるんじゃ…!?ちょ、仮眠室、早く行こう」
吉田「ちょ……ちがッ……おい…」
勇 斗は俺の肩を抱いたまま、ゆっくりと仮眠室の方へ歩き出す。
佐野「熱、測って。もし高けりゃ、マネージャーに言わなきゃ。」
吉田「うん。…勇 斗ありがと…あのさ、申し訳ないけど…少し1人にさせてくんない…?」
熱なんか無い。
勇 斗の顔が近くて、驚いただけで…。
それがバレてしまう。少し休んで、何事もなく『大丈夫でした〜』って戻りたい。
…その作戦だったのに、最新型の体温計はものの数秒でアラームを鳴らした。
佐野「36.1…むしろお熱、低めだな。寒いか?」
吉田「……//////」
いえ。逆です。熱いんです…
今、絶対に顔が赤い。
仮眠室のベッドのブランケットで顔を隠す。
佐野「………具合、悪い?」
吉田「…どっか…行って…勇 斗…」
佐野「分かったけど…大丈夫なのかお前?」
吉田「大丈夫だから…おねがい…」
佐野「…」
数秒の沈黙。
勇 斗が何も喋らないので不安になって、ブランケットを外してそちらを見てみる。
勇 斗もまた、こちらを見てた。
…何かを察したのかどうか知らないが、手のひらを俺の頬に当ててくる。
その瞬間にも、ピクリと体が反応してしまう…
吉田「やめろ…って」
佐野「…………仁 人…お前さ」
吉田「1人にさせてって…お願いだから…」
佐野「分かった。ごめん。また呼びに来るから」
バタン…
今度は聞き分け良く、サッと出ていった。
仮眠室には俺一人になった。
吉田「…はぁ……やばい。写真より…本物のほうがもっとエロいのやめて…服着てるのになんで…?もぉ〜。どうしたらいいの…」
どうするも何も。
もう、心を凍らせて、今まで通り対応するしかない。そうじゃなきゃ、勇 斗が心配する。
薄暗い仮眠室でまぶたを閉じたら、
寝不足の俺はすぐに眠りに落ちてしまった。
end
続きます
コメント
4件
わーーーー最高です続き楽しみにしてます(՞꜆ .ˬ.՞)꜆♡
