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天才とはどのような物を指すんだろうか
センスがあれば天才なのだろうか
パチッパチパチッ
…朝か。
温かい布団に張り付き、布団で体を包んだまま、部屋から出る。
部屋の中に居るのは、何処かに感じている微かな劣等感と、優越感の残り香だけ。
大丈夫。大丈夫。きっとやって行ける。
今まで憧れていた所は、思っていたより冷たくて。さみしくて。認めたくなくて。
皆自分の長所を見つけている。自分のプライドを見つけている。
自分に流されるまま、ジャージに着替え、大きなようで小さいリュックを背負う。
ガチャ
「寒っ!」
冬は冷え込む。
冷たいし、嫌な季節だ。
『お、端乃じゃん!おはよ!』
「…はよ…津幹。」
『おはよー!』
「今日体育あるっけ」
『確かあったはず』
「よかったー、」
『なぜに?』
「今日体操服できてたからさ、」
『なるほど、』
『端乃ってさ。』
「うん。」
「え?」
『なんか、丸くなったっていうか。』
「そ…そうかな?」
分かってる。
『あ、それでさー!』
分かってるよ。
何で言うんだよ。
それは一番俺がわかってる。
俺はただの残り火でしかない。今の俺を好きな人はいない。
それでも、前を向いて行かないといけないんだ。
普通に見ればなんてことない一言も、俺には深く刺さってしまう棘になる。
『聞いてる?』
「うん。」
聞いてるわけない。
少しでもいい人でありたい。いい自分だと思い込みたい。そっちのほうが、都合がいいから。
『あ、ここでか、』
『ばいばい!』
「うん。」
自分を好きで要られること。ってそれは、俺は才能だと思う。
だってそれは、俺になかったから。
あの…楽しい毎日なら、今、上手く行っていたのだろうか。
考えた。
少しでも、「自然な俺」で要られる事を。
いつものように、席につく。
『入部届は、各自出しに行ってください。』
スッ…
『へぇ〜アイツ、テニス部なんだ。』