「鉱山資源の供給地点?鉱山資源のために軍事侵攻するほどドランシア帝国は資源に困っているのか?」「いや違うな今回の内戦を受けてドランシア帝国の国家予算のほとんどを軍事関係に費やしたことだろうよ。そこでこれからも国を支えなくちゃならないロメッカ侯爵は最近需要がうなぎ上りの鉱山資源を他国と交易し莫大な利益を手に入れ内戦終了後の帝国を安定させようとしているんだろうよ」「需要がうなぎ上りの?どういうこと?」「詳しい事はわからんがどこかの国で数少ない鉱石を皆が皆欲しがり物は少ないのに需要が多い。需要と供給の関係によって値段が爆上がりしているらしいよ」「ハヤセ?何とかできない?」自分たちがよそ者なのにもかかわらずそんな事を言い出すものだから「何とかと言われてもね…俺らは貴族でもないし…反撃できる」「ハヤセ言ってたよね?色々な地方から来る人がいるから情報とか珍しい商品を扱っている店も多いって」「そうか!ここならすべてが揃う!」「待てハヤセル。よそ者の俺らが首を突っ込むことじゃないだろ?」「ならお前は町に帰るか?今なら間に合うぞ?」「わかったよ。まずどうする?」「まず鉱石の需要が爆上がりしている国を特定する。そしたら鉱石の資源の価値を元に戻す。そしてその国で買った防具を侯爵に安価で売りに行く」「そうすると何でミヤシロは助かるの?」「それはやってみてからのお楽しみだ。シュリメルは明日の日没までに国を特定してくれ。俺はどう鉱石の価値を落とすか考える」「わかったよ。じゃ明日に備えて俺は寝かせてもらうよ」「あぁ、おやすみ。リーニも寝な」「そうさせてもらうね…おやすみ」「おやすみ」そういうと2人はすぐに寝付いた俺はどうやって侯爵を騙し鉱石の価値を落としミヤシロを救うのかを考えなければならない。「俺も寝るか」
朝起きるとシュリメルは早速情報を集めに出かけた模様だ俺は朝食を買ってきてすぐに考えモードに入った(鉱石の価値を落とすには需要量以上に鉱石を供給すれば良い。その国の鉱石の価値がどれくらいインフレしているかはわからないがうなぎ上りと言うほどだから少なからず利益は出る。つまりミヤシロで大量に鉱石を買いその国で転売すれば鉱石の価値は下がる。次に侯爵に仕掛ける。そのためにその国で必要とされている鉱石で作った武具を侯爵の想定より安い値段で売る。しかも支払いは俺では無く内戦終了後のその国の値段で直接支払ってくれれば良いと。侯爵はきっと鉱石の価値がうなぎ上りの〇〇国からの防具をこんな値段で提供してくださるとはぜひ買わせてくれ、と思うことだろう。しかし実際には俺が国に鉱石を持ち込み一時的な値下げを行いその直後にその鉱石を使った防具を買い占める。するとどうだろうか?その国の鉱石の価値はまたしてもうなぎ上りになるだろう。そんな状態で大量の防具の代金支払うとなるとますますドランシア帝国のお財布事情は大変なことになってしまう。しかし契約書を渡す予定だから侯爵は絶対に支払わなければならない。そうなれば侯爵は内戦終了後にミヤシロに攻めるしかなくなってしまう。しかしここで鉱石をあらかじめ転売しておいたためその国と付近の国家が鉱石を求めてミヤシロに交渉をしに行くように仕組む。こうなっては侯爵は皆殺しなどできないし目撃者も大多数いる。そしてその国家の人々の手にも偽金貨が広まりミヤシロだけでなくこの大陸全土に偽金貨が広まる。気付い頃にはどこから偽金貨が出回ったのか特定など到底できない、という計画になった)
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