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暗い海の水底…そこには「宝物」があるらしい
side:m
m「なぁヒロトっほんとに行くのかよ」
h「あぁ。絶対にたどり着いて見せる」
「神の王国、”アトランティス”に!」
アトランティス…
ずっと昔に神々の怒りに触れてしまって大地震と大洪水によって一昼夜のうちに海中に消えた大陸
m「やめようよ」
「海の底だぞ」
h「俺ら半魚人だし行けるって」
「ほら見ろよ」
「この地図にはここの真下にアトランティスがあるって書いてあるんだぞ」
m「そもそもアトランティスがあるかもわからないのに…」
アトランティスは謎に包まれた場所
誰も見たことがない
島の大人たちも全員架空の話だって言ってる
h「でもさ…半魚人がいるってことは…よ?」
大水槽の前でヒロトがそう言う
ずっと前からある大きな水槽
魚たちが泳いでいる
まぁ特に好きなところはないんだけども
確かにヒロトの言うことはわかる
この島には半魚人が多く住んでいる
僕やヒロトもその中の1人だ
m「だからって辿り着けるわけ…」
h「よしっ、宝物を見つけてやるぜぇ!」
m「待て、バカっ」
m「着いちゃった」
h「ほらみたことか」
「半魚人なめんなって……」
m「……うわぁ……」
h「きれー…」
本で見たよりもずっと綺麗
光が差し込んでてキラキラ輝いている
上から見たらあんなに暗いのに
それにこのぶっとい柱とか…
h「なぁモトキっあっちにでっけぇ神殿あるぞっ!!」
「いってみようぜ!」
m「ちょっバカっヒロト!」
体力バカめ…
?「~♪」
m「!」
「おいヒロトっ!」
ヒロトも音に気付いたようだ
立ち止まって神殿の方をじっと見ている
h「綺麗…」
m「はぁ?何言って…」
「!!」
…きれい…綺麗……
ここは天国ですか?ってぐらい綺麗
天国ってこんな感じなんだろうな
神殿の中でとても綺麗な魚人が魚と戯れている
それはもうとても綺麗な
女神みたいなひと
?「…!」
気づかれたっ
どうしよ
逃げ…
? にこっ
mh「!!」
かわっ
?「おいで」
おいでって…
h「いこうぜっ!」
m「バカやろっ!」
あほヒロトを追いかけて女神のところに行く
m「……」
近くで見ても本当に綺麗だ
透き通るような白い肌
全く傷んでない綺麗な淡い色の髪
全てを見透かすかのような色素の薄い目…
どこをとっても完璧だ
一言で表すならやっぱり女神だな
?「こんにちは」
声が…男?
髪が長いしめっちゃ可愛いから女の子かと思ってたけどめっちゃ綺麗な男の人みたいだ
女神なのには変わりないけど
?「貴方たちは上から来たんですか?」
h「はい」
?「そうなんですね」
「僕の名前はリョウカ」
「ここに住んでる魚人です」
「貴方たちの名前は?」
h「俺はヒロト!」
「半魚人だ!」
m「僕はモトキ」
「同じく半魚人」
r「そうなんだぁ」
「そりゃそうかっ」
「じゃないとこんな海の底に長時間もいられないよね…」
「あぁごめんね」
「堅苦しくなっちゃって敬語外しちゃった」
h「全然っ」
「気にしてないし逆にそっちの方が嬉しい」
r「ならよかった!」
いつの間にか広がっていく会話
僕って空気だっけ?
やっぱ陽キャ腹立つわぁ
m「リョウちゃん!」
rh「!」
m「リョウちゃんって呼んでもいい?」
「やっぱあだ名とかあった方が呼びやすいし」
h「いいね!賛成!」
r「うんっ、嬉しい」にこ
それから僕らは日が暮れるまで話した
リョウちゃんは今まで一度も地上に出たことがないらしい
魚人のしきたりだとかなんだとか…
いつかみんなで地上に出れたらいいな
それからリョウちゃんに宝物のことも聞いてみた
リョウちゃんは…
r「…っ!」
「よくわかんないやぁ」
「神殿のことかなぁ?」
って言ってた
確かに神殿も綺麗だったし今はそう思うことにしとこう
h「俺たちそろそろ帰らなきゃ」
r「そうだね日が傾いてきた」
mh「じゃあね!」
r「ばいばい…」にこ
side:r
r「あの2人…」
僕のことを知ってるわけではない…
アトランティスのことも
宝のことも
r「うぅ〜ん」
気づかれなければ
何にも気づかなければ
いいのにな
あの子達は気づいてもいいんだけど
大人に気づかれたらなぁ
side:m
a「お前たちっ、どこにいたんだ!」
mh「えっ?」
b「1週間どこにいってたんだ?」
m「どこって…」
h「アトランティスだよ」
ab「っ!!!」
a「アトランティスにいたのか?」
h「そうだよ」
「アトランティスで魚人に会って話してたんだ」
b「そうか…そのことを詳しく聞かせてくれないか?」
h「うんっ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それから僕たちは神殿のこと
綺麗だったこと
リョウちゃんのことなどを事細かく話した
a「そうなんだな…」
「リョウカという綺麗な魚人がいた…」
「なぁ………」
それからしばらく2人で話し始めた
a「ありがとうな」
「アトランティスはここの真下にあったんだな」
h「うん!」
a「それで神殿の中にリョウカがいた」
h「そうだよ!」
a「ありがとう」
「疲れただろう、 家に帰って寝なさい」
「あぁこれ」
「飴をあげるね」
「2人で食べな」
h「ありがとう、おやすみなさい」
なんだろう
なんか嫌な予感
m「ねぇ」
「リョウちゃんに何もしないよね?」
b「あぁ」
「もちろんだよ」
h「モトキ〜帰ろー」
m「わかった…」
なんだろう
嫌な予感が離れない
前に父さんが読んでたアトランティスの本でも読んでみようかな
僕は何も知らないから
ヒロトは飴を食べてもう寝たようだ
僕も飴食べよう
あれ ?
以外と寝てたようだ
一日中寝てた?
疲れてたんだな
ヒロトはまだ寝てるし
m「うぅ〜ん」
本を取りに行くか
よしっ
とれた
ヒロトは…寝てるな
アトランティスについて知ろう
リョウちゃんについても…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アトランティスの宝物…
アトランティスの宝は魚人
魚人は強い力を持つ
病気を治したり
エネルギーを生み出したり…
もしも魚人を捕まえることができたのならその国は一生遊んで暮らせるほど安定するだろう
ただし魚人を捕まえるだけではそうはならない
しっかりと”処理”をしなければならない
処理?なんだそれ
次のページに方法が…
処理の方法…
まずは一日中十字架に磔にする
その間魚人には誰も触れてはいけない
次に声帯をとる
魚人は簡単には死なない。
声帯を取るだけでは死なないし、傷もすぐ治る
声帯を取るが喋ることができなくなるわけではない
喋ることが困難にはなる
最後に水槽の中に入れる
水槽…
あれか
あの大水槽
m「っ!!」
ここで僕は全てのことに気がついた
m「リョウちゃんがっ!」
「ヒロトっ!」
「起きろっ!」
h「んぅ?」
m「リョウちゃんが危ないっ!」
h「どう言うこと?」
m「ーー!ーーーー!」
ヒロトの顔が青ざめていく
h「まずい…速く水槽のところに!」
m「行くぞっ!」
間に合えっ
間に合えっ!
磔の期間が丸一日…
速く行かないと…
m「っ!!」
h「そんなっ…」
水槽にいたのは…
mh「リョウカっ!」
酷く綺麗だ
この世のものとは思えないほど
m「リョウカっ………」
それからこの国はとても発展した
全てはリョウカのおかげで
リョウカはいつも歌っている
苦しそうに
悲しそうに
寂しそうに
僕らはいつも水槽のところに行く
そしてリョウカに話しかける
m「ねぇリョウちゃん」
「愛してるよ」
h「ごめんね」
リョウカがニコッと笑う
今日もこの国には綺麗な歌声が響いている
end
よくわからんくなってしまった
ボツ気味
設定だけは良
読んでくださりありがとうございます