「はぁ?!監禁?!」
「監禁じゃなくて軟禁だよ!」
「でも、学校はどうするの?あの人も、学校があると思うんだけど…。」
「まーまー、それは司先輩に直接聞いてみてから考えようよ。」
「まぁ、それも…そうだけど…」
「とりあえず、司先輩の様子見に行かない?」
「分かった。」
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「司先輩、大丈夫ですか?」
「ん、あぁ、暁山。…ごめんな。」
「なんで謝るの?天馬くん。」
「」
「まふゆ、司先輩大丈夫?」
「今、寝てる。起こさないであげて。」
「分かったけど…。これからどうするの?」
「このままセカイに居させるっていうのもどうかと思うんだけど…」
「どうしようか…」
「天馬くんに少し話を聞いたけど…。彼は妹さんや冬弥?って人の事が心配だって。他はあんまり…」
「そっか…」
「ん、うぅ…、」
「あ、起きちゃった。」
「あれ、おれ…何してたんだっけ…」
「天馬くん、大丈夫?」
「あぁ、朝比奈さん。大丈夫だ。」
「ねぇ、司先輩、これからどうしたい?」
「ああ、そうだな…。ちょっと疲れたんだ。少し休みたいな。」
普段の司先輩からは聞けない声だった。
「そう。…此処に居てくれたら、うれしい」
「此処…。なんだか、落ち着く。此処だったら…オレは繕わなくてもいいんじゃないかと、」
「司先輩…」
「…」
「…」
「いいよ。好きなだけ此処に居て。」
「本当か?それは助かる。」
「此処ならミクたちも守ってくれる筈…。安全かもね。」
「ミク…?ここにはミクが居るのか?」
「うん。まだ此処の説明、してないよね?此処は、誰もいないセカイ。まふゆの想いから作られたんだ。」
「セカイ…?あぁ、オレも持ってたぞ。…もう無くなっちゃったがな。」
「そうなんだ。私たち、似てるね。」
「…全然違うと思うんだけど…。」
「でも、連絡はどうしよう?」
「流石に無断欠席は…。」
「置き手紙でも書いてくればいいんじゃないの」
「それこそ大問題になるでしょ!」
「…すまない。やっぱり学校に行く事にする。」
「…駄目。あなたは自分が思っているよりずっと、脆い。」
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