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のりもちさん、第23話読みました…! 太智くんの仁人くんへの執着がどんどん重くなってて、胸がぎゅっとなりました。結婚の話をきっかけに「誰にも渡したくない」って黒い感情が見え隠れするのが苦しくて切なくて。それでも仁人くんには言えないっていう太智くんの葛藤がリアルで、特に「頼りない?」って聞かれた時の仁人くんの泣きそうな顔から逃げるシーンがすごく印象に残りました。協定の壁、重いですね…。次が気になります!
塩﨑太智side
そっか。そうだよね、そう思うのが当たり前。
結婚かぁ、俺は仁人を好きになってから考えたこと無かったなぁ。まぁ年齢的にもそういうことを考えてもおかしくないか。やだなぁ、仁人がほかの人のものになるのを想像するだけで胸が締め付けられる。
「よしっ!!次までの仕事に時間あるよねみんな。これから面談始めるから1人ずつ呼ぶから来てよ。」
「え!?いまから!?」
「何舜太。いやなの?」
「いやいや!ぜんっぜんいやじゃないよじんちゃん!!!」
何を言い出すんやこの人は……。全員が次の仕事まで時間あるとわかっているのだろう。そんなことを言い出して、仁人はそそくさと廊下に出ていってしまった。楽屋に緊張が走る。ピリついたのがすぐにわかった。お互いにお前ら余計なこと言うなよと牽制し合う。
少し待つとガチャリと楽屋の扉が開いた。ひょこっと仁人が顔を覗かせる。
「まずは太智!来て。」
「え、おれから!?わかった。」
「太智、わかってるよな。」
「うん。」
はやちゃんにちょっとだけ牽制された。はやちゃんよく見てるな。俺はもう協定を守れる気がしない。
廊下に出ると仁人に違う空き部屋に連れてかれた。何かあるわけないのに期待してしまう。2人きりで部屋にいるという事実は俺の理性を揺らがせる。ハグしたい。触れたい。
「よし。まず聞きたいこと。最近俺の事見すぎ。理由教えて」
「理由って……てか見てないし!」
「じゃあ最近なにか悩んでるでしょ。教えて。」
そんなきゅるきゅるした目で上目遣いで聞いてこないでや……。全部言いたくなってまう。仁人に対して想ってる俺の黒い感情。
俺だけの仁人にしたい。誰にも渡さない。見せたくない。仁人の全てを。
「……だいち?」
「あ、ごめんごめん。ほんとになんもないから安心してよ。」
「……ねぇ、なんで隠すの。俺そんなに頼りない…?」
「……え、違う違うほんとに違うから。そこは心配しないで。ただ……」
「ただなに?」
ただ、好きなだけなんや。そう言おうとして飲みこむ。
仁人が不安そうな顔で俺の顔を覗き込む。あぁ、可愛い、愛しい。ごめんな。
「ごめんな。仁人にだけは言えん。」
「……何それ。」
納得していない様子だったがこれ以上聞いても無駄だと思ったのか解放された。頼りないかと聞かれた時の仁人の今にも泣きそうな顔が頭から離れない。
違う。違うんや。仁人はなんも悪くない。俺が好きになってしまったから。協定を結んだから。
俺に仁人にこの気持ちを伝える勇気がないから。