とある本を参考にさせていただいています。
⚠️注意⚠️
・大阪が主人公
・たまに東京がヤンデレ?化する
・BL
・東京×大阪
・ファンタジー世界
・口調迷子
・方言変なとこあるかも
それでは早速本編へ
──時は少しだけ遡り
───魔法学園に入学して三ヶ月の頃
神奈川「ほらあいつ」
神奈川「またお前のこと見てるぞ」
神奈川「あんなにも遠くから豆粒みたいなお前を見ているだけで」
神奈川「すげぇ幸せそうな顔してるんだぜ」
東京「別に、どうでもいい」
神奈川「可愛いよな」
東京「神奈川、よそ見するな」
神奈川「最近、あいつを捜すのが趣味なんだ」
東京「……………」
大阪の方を見る
東京「…………」
東京「(変な奴…)」
会話すらしたことないのに──…
私のことなんて何も知りやしない
そのうち飽きて他に行くだろう
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神奈川「今日は木の影か」
大阪「…/」
神奈川「気の葉をあんなに付けて、可愛いな」クスクス…
私のことを好きだという奴は媚びるように近ずいて来る
顔や家柄に釣られているだけ
親にすら愛された記憶がない私からすれば
恋や愛などくだらない感情だ
結婚だって父の決めた相手とする
それに、この学園には幼い頃から目指している文官に就く為に来た
そもそも、そんなことに付き合っている暇などない
──一体、私に何を求めている?
東京「そんなに、東京が好きなんですか?」
彼の名は、大阪というらしい
大阪「///」あわあわ
こうして話しかけていれば
彼だってそのうち欲が出てくる──…
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大阪「…」コソコソ
東京「…」振り返る
大阪「シュッ」
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東京「────」ニコ
大阪「──///」
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東京「──────」
大阪「…!////」
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東京「…、?」
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東京「何か、私にしてほしいことはありますか?」
大阪「ええっお、俺なんかが東京になんか頼むやなんて…」
大阪「あってはならん!」
東京「大丈夫ですよ気にしません」
こうして餌をまけば釣られて
地位や名誉に欲が出る──…
東京「なんでもいいんですよ、言ってみてください」
大阪「そ、それなら、」
大阪「ゆっくりお風呂にでも浸かっていつもよりはよ休んでや」
………………?
大阪「最近めっちゃ疲れてるように見えるで」
大阪「勉強で大変やのはわかるけど体も大事にしてくれ!」
東京「…?!」
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東京「…」
東京「…調子狂いますね…」
いつも私のことばかり
自分のことなど頭にないのか…
そうは言ってもいずれボロが──…
1年経っても2年経っても変わらない彼の態度に
さすがのひねくれた私も認めざるを得なかった
東京「…、はぁ」
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大阪「東京今日も好きやで!」えへへっ
純粋な彼の好意はなんの見返りも求めていない
東京「…、/」
東京「……そうですかありがとうございます」///
大阪「?」
いつの間にか──…
彼がとても可愛く、愛しく思えてしまっていた
だがこんな日々はいつまでも続かない
卒業すれば私は父の決めた相手と婚約する
もし彼がそれを知ったら、どう思う?
いつもと変わらない笑顔で「幸せになってな!」なんて言うのだろうか
それだけじゃない
いつか彼が他の奴を好きになる
想像しただけで、胸が張り裂けそうになる
大阪「東京以外を好きになれる気しやんねん…、」
東京「…、」
──信じても、いいのだろうか
彼は本当に、一生私だけを愛してくれるのだろうか
大阪「おう、一生東京だけや」ニカッ
東京「…、」
ああ、きっと大阪は私を裏切らない
東京「わかりました」
彼は父たちとは違う
本当はずっと誰かに愛されたかった
永遠に変わらない愛情が欲しかった
東京「その言葉、忘れないでくださいね」チュッ
手の甲にキスをする
大阪「////」
なんて可愛いのでしょうか
東京「ふふっ」
愛というものを何よりも、誰よりも求めていた
私は大阪に出会って本当に欲しいものに気づかされた
勿論──…
あの父が簡単に彼との将来を許してくれるはずがない
その為に何をするべきか
簡単に出来る決断ではなかった
東京「父上、話があります」
東京「…、」
私は、心を決めた
幼い頃から描いてきた夢を捨て彼と一緒になる
彼を失いなくない
東京「チャンスをくれませんか?」
もう一度、笑いかけてもらいたい
私だけを愛してほしい──…
大阪「チャンス、か」
東京「あなたに好きになってもらえるように頑張る機会です」
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東京「では、また」
東京「愛しています、大阪」
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私はあの決断を後悔していない
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執事「おかえりなさいませ」
キィィ…
パタンッ
東京「…」
本当に欲しかったもの──…
愛しい彼を手に入れられるのだから
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メイド達「シーツも用意して」
メイド達「あるだけ全部お願い!」
メイド達「はいっ」
パタパタパタ
大阪「ぼー…」
大阪「………」
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東京「チャンスをくれませんか?」
東京「もう一度あなたに笑いかけてもらいたい」
東京「好きになってもらいたい」
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大阪「…好きになってもらえるように、頑張る機会…か」ボソッ
メイド「何か仰いましたか?」
大阪「あ…いや」
大阪「あ、俺もなんか手伝いを」
メイド「東京様の家(城)へ引越しするなんて重要なお話」
メイド「どうして今朝の今朝まで黙っていたんですか!」
大阪「(俺も初耳)」ぐわんっぐわんっ
メイド「大阪様は邪魔にならないようにそこで大人しくしててください!」ビッ
大阪「お、おうっ…」しゅん
いくら父の同意があるとはいえ
まさか結婚する前に一緒に住むなんて、想像もしとらんかった
大坂「大阪」
大阪「…!」
大坂「決まってしまうとあっという間だな」
大坂「あんなに小さかった大阪がもう結婚だなんて…」
大坂「お前はいつまでも俺の可愛い息子だよ」
大阪「父さん…」
大坂「くれぐれも東京さんに失礼のないようにな!」
大阪「ヴッ」
う、上手く丸め込まれとる
──…とはいえ
制約魔法は継続したまま
これから先、昨日の舞踏会みたく冷酷な態度をとってアイツを傷つけてしまうと思うと浮かれていられへん
浮かれてなんか…
大阪「(東京と俺が一緒に住む!?お…っ、同じ屋根の下で!)」
一緒に住んだら朝から晩まで東京を見つめていられるかもしれんし
当たり前のように一緒にご飯を食べることも出来るかもしれん!
ひょっとしてお風呂上がり東京を見られる可能性やって…!?
東京のパジャマ姿…!?
大阪「浮かれたらアカンで大阪!」
大阪「でもっ」わわっ
どうしよ嬉しすぎて顔のにやけがとれへん…
大阪「ふふ…うふふ…」
最後まで見て下さりありがとうございます。
コメント
7件
( ゚ཫ ゚)ゴフッ
続きが楽しみですウウウウウウウウウ