■事務所様、ご本人様、関係者様とは全く関係ございません。
■オメガバースネタ
■Ω性を有効活用するlr(非処女)の話
■ex + ib + kn + kz + ru → lr
■人数多いのでセリフ前に表記あり
□独占欲強めとか病み気味とか狂気的な攻めが好きなのでついついそういう話を考えてしまう自分がいます。何度書いても楽しいから…と思うけど、似たり寄ったりになってしまうので大体は封印することになります悲しい。
□唐突にこんな話を書きたいなで書いたので、このまま終わりにするかは悩んでいるので気分で決めます。
事務所で、それぞれの用事で偶然出会った面々は少し話をして帰ろうと使っていない会議室を借りて雑談を楽しんでいた。
ローレン、イブラヒム、エクスアルビオ、葛葉、叶、小柳ロウの6人だ。
lr「~ではあるよね?」
ib「ははっ!マジで調子良すぎな?」
ex「いや、でも…そうではあるか~?」
kn「その話すごく面白いねぇ」
kz「ほんとどう過ごしてたらそんなことになんの?」
ru「あっははは!やばい、笑いすぎて涙出てきた」
実はここにいるローレンを除く全員が、ローレンに片想いをしている。
そしてローレンを除く面々が恋敵であることを知っている。
ローレンだけが何も知らないでいた。
恋敵付きだが、意中の相手と会話を楽しむ幸せな時間。
その中で、
kn「あれ?誰かの落とし物かな?」
それは起こった。
kn「薬だね。α用ではない…から、Ω用かな」
kz「えっ、落とした奴は大丈夫か?」
ru「でも俺らが持ち主探したところで名乗り出てはこないでしょ」
ib「まぁそうよな~」
ex「Ω性ってことバレたくない人がほとんどだもんね」
叶が床から拾ったのは錠剤タイプの薬だった。
彼らは全員がα性のため、すぐにそれがα用の抑制剤でないことは理解する。
ru「でもなんか…違和感が…」
kn「あ、やっぱり?」
kz「え、どういうこと?」
ru「Ω用の抑制剤のパッケージ見たことあるんすけど…こんなんだったかなって」
kn「そうそう、僕も同じこと思ってさ」
Ω用の抑制剤…とは違うパッケージに5人は首を傾げる。
ではこれはΩ用というわけでもなく、ただの風邪薬や解熱剤といった類のものなのだろうか。
ib「でもさ、それΩのやつだよね?」
ex「俺もそう思うけど」
二人の言う通りα用とΩ用の錠剤は間違えて扱わないようにと、分かりにくい形で専用の錠剤であることをパッケージに示している。
叶たちもそれを知っているからこそ首を傾げているわけで、
kn「やっぱりそうだよね」
と不思議そうな声を出す。
その中で、ローレンがすっと手を前に出した。
lr「ごめん叶さん。それ俺んだわ」
5人全員が目を見開いて固まる。
ローレンはその反応に首を傾げ、叶の手から薬を取りポケットにしまう。
5人の反応も仕方ないことなのである。
基本的に第二性の話をすることはなく、またライバーにはα性がとても多く存在する。
それが原因で彼らはここにいる全員をα性だと思い込んでいたのだ。
たとえα性でもローレンと恋仲になるチャンスは存在すると日々を過ごしていた。
この落とし物一つで思い込みが崩壊し、真実が表に出てきたのだ。
ru「えっ、…え!?ロレっさんΩだったんすか!?」
lr「めっちゃ驚くや~ん?まぁ確かにΩらしくはないわな」
ib「全然分からなかったわ…。え、本当に?」
lr「この嘘ついて誰が得するんよ?」
ローレンと番になる未来が開かれた5人は心が躍るのを必死に抑えながらも質問を重ねていく。
彼はΩ性であることを微塵も悲観的に捉えていないようで次々と投げられる質問にさらさらと答えていく。
kn「さっきの薬って抑制剤なの?」
最後に叶から先程拾った薬についての質問が提示される。
ローレンはそれに対しても、当たり前のようにさらっと答える…のだが、
lr「いや?逆だね。誘発剤」
衝撃の回答に5人は再び目を見開いて固まってしまう。
そして、最初に口を開いたのはエクスアルビオだった。
ex「えっ、何で誘発剤?ローレンが使うの?」
lr「そうだよ?」
再び固まるエクスアルビオ。
ib「何でろれが使うの?っていうかどういう時に使うの?もしかして番いる?」
lr「何でって必要だからに決まってる?どういう時って言われれば仕事で、番はいるわけないですやん」
理解が追い付かない。
葛葉はぽかんとした顔のまま視線を辺りに彷徨わせ、そして再びローレンに視線を戻す。
kz「どういう使い方してるか聞いてもいいやつ?」
lr「いや、聞かない方がいいんじゃないかな」
kz「……えっ、番いないけど使うタイミングがあるの?しかも仕事で?えっ?どういうこと?」
kn「あー、葛葉が頭抱えちゃった」
4人の反応に苦笑するローレン。
ru「誘発剤ってことは…自分を発情させてるってことっすよね。仕事中に」
lr「ん?そうだね」
ru「ローレンさんって都市警備部隊っすよね?」
lr「うん」
ru「……使う時あります?」
lr「……………マジで聞くの?そこから先」
小柳からのツッコミにローレンの笑みが作り物に変わる。
その変化に気付かないような男たちではなく、突然訪れた緊張感にそれぞれが喉を鳴らしたりと様々な反応を見せる。
ru「…聞かせてもらえるなら」
小柳の答えを聞いたローレンはちらりと他の4人にも視線を向ける。
彼らも気持ちは同じのようでローレンをじっと見つめている。
lr「別に軽蔑してもらっても構わないけど、聞いて損したから謝れとかそういうクレームは無しね」
ローレンはため息をつき、「ん゛んっ」と喉の調子を整える。
そして真剣な表情…というよりは、自分にとっては当たり前のことといったような表情で口を開いた。
lr「平和的交渉ってやつだよ。対峙する組織ってのはα性も多くてさ、αだから結構な地位に就いてんの。つまり、Ωとして楽しませてやるから俺の話を聞いてお願い聞いてくれませんか?ってやんの。それだけ」
5人の表情が強張る。
lr「相手さんもΩ性沢山囲ってたりするけど、やっぱ警備部隊のΩってのが付加価値っていうの?あるんじゃない?一種のブランド?みたいな。ほぼ確実に受けてくれるし、上手くいくんだよね、これが。誘発剤がありますよなんて一言付けたら即OKもんよ?マジで」
ローレンという男の思考が『自己犠牲』に寄っていることは理解していた。
理解していたはずだったが、それはただの一部だけで、ちっぽけな一部を知って大を知っている気になっていただけだったのだと気付かされる。
lr「俺の体一つで事が上手く進むなら儲けもんっしょ」
犠牲にしすぎている。
差し出しすぎている。
あまりにも、自分の価値を低く見ている。
kz「ふざけ…ふざっけんなよ…」
葛葉が椅子から立ち上がり、ローレンにふらふらと歩み寄る。
流石に全てを話過ぎたか、嫌悪感を与えすぎて殴られてしまうかとローレンはぐっと無意識に体に力を込める。
抵抗もできるし、避けることもできるが、受け入れるのが一番だと思ったから。
kz「お前………お前さぁ~…!!」
しかし、葛葉は殴るどころかローレンを強く抱きしめ、泣きそうな震える声を出すだけだった。
まさかの反応にローレンは目を見開き、思わず宥めようと葛葉の背中をぽんぽんと優しく叩く。
kz「仕事が上手くいくとか、一種のブランドになるとか、そういうんじゃないだろ…体一つで終わって儲けもんとか、そういうんじゃないだろ…!」
lr「く、葛葉…?」
kz「何でもっと自分大切にしねぇの?できねぇの?何で俺らがどうしようもできないところで自分を雑に扱ってんの?」
lr「………いや、自分を大切にしてないわけでは…ちゃんと噛まれないためのチョーカーは付けて行くし…」
kz「だからそういんじゃないだろって!」
がっと勢いよく体を離し、そして、そのままローレンに口付ける。
lr「ん゛っ!?」
kn「は?」
ru「あ゛?」
ex「お?」
ib「は?」
触れるだけ、押し付けるだけのキスだったが、葛葉は顔を真っ赤にして顔を離す。
kz「好きな奴が知らないところで自己犠牲発動してるとかマジでありえないから!」
会議室に静寂が訪れる。
葛葉の行動に誰もが固まり、そして…
lr「……はっ?は、はあ゛ああ゛ぁあ~~~~!!!?」
kz「うるっせぇ!」
顔を真っ赤にしたローレンの声が響き渡る。
外にまで届いているんじゃないのかというくらいの声量に葛葉が眉間に皺を寄せるのは当然のことだった。
lr「いやっ、は?えっ、好っ…ん?えっ、友人っ…とか、そういう…」
kz「は?」
lr「…じゃ、無さそうっ!?えっ、は、はあ゛ああぁ!?」
自分に恋愛感情を向けている者がいるとは一切思っていなかったローレンはあわあわと手を動かして動かして動かし続ける。
kn「全てが抜け駆けだ…駄目だよ葛葉。僕だってローレンが好きなんだからあげないよ」
ru「さすがにキスしたのは…許せないっすね…俺だってロレさん好きなのに…!」
ex「うわ~こんなことなら何処かでキス奪っておけば良かったな~。あ、俺もローレン好きなんだよね」
ib「いやそれね~?まさか葛葉が最初に動くとは思わんかったわ~。ちなみに俺も好き~」
lr「はあ゛ああぁあ゛ああぁん!!???」
それ以上赤くなるんかいといったレベルで更に顔を赤く染めるローレン。
一体何が起こっているのか、皆が何を言っているのか理解できているのに理解できない不思議な状況に陥ってしまっている。
ex「ってかさ、このままだと俺ら的にもローレン的にも良くないよね」
lr「え?」
ib「まぁ、そうだけど。どうすんの」
ex「ローレン、抱かれるの問題ないなら今から俺に抱かれてよ」
ib「は?」
lr「え゛っ!?」
まさかの提案にローレンはぎょっとした表情を浮かべる。
仕事中だから気にならないのであって、プライベート、しかもライバー仲間であるエクスアルビオに抱かれるなどあってはならない。
しかし…
ex「俺が教えてあげるよ。愛のあるセックスってやつ」
ib「あ、そういうことね。じゃあ俺も参加するわ」
ex「え、流石に俺一人でいいんだけど」
ib「一人でさせると思ってんの?」
kn「じゃあ僕も参加~」
ru「はい!はいはいはい!俺もします!俺も!」
kz「えっ、え……じゃあ俺も!俺もすっから!!」
いつの間にか全員が参戦してしまっている。
ローレンは信じられないといった表情のままゆっくりゆっくりと気付かれないように扉の方へと歩いていく。
…が、
ru「え?俺から逃げられるとでも?」
小柳に腕を掴まれて確保されてしまう。
lr「い、いや…その…別に俺、愛のあるセックス知ったからって何も…」
ex「分かんないじゃん」
kn「試してみるの大事だよ~」
ib「ろれがすぐに休めるように、ろれの家行こっか~」
kz「なんかすごいことになっちゃったな…」
ru「聞きましたかロレっさ~ん?家にいたら俺らの愛を思い出せるようになりますね良かったっすね~」
lr「お前そんなドSだったっけ…?」
ru「ははは」
5人に連れられながら家への道を歩く。
ローレンの頭の中にはいつものあの言葉が浮かんでいる。
lr(えっ……え゛ぐ~~~~~~い゛!!!!)
コメント
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早くみれた!自己犠牲好きすぎて泣きそうです😭できればめちゃくちゃ続き描いて欲しいです😭