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「ジーク隊長!」
ジークハルトはゆっくりとこちらへ向かって歩いていた。
重そうな脚を一歩一歩前へ出して足場の悪い川のそばを進んでいた。
ウォルトは駆け寄りながら目を凝らし、ジークハルトが大事そうに抱えている荷物のような何かをジッと見た。
――アンジェリカ皇女だ。
「ウォルト……」
ウォルトはジークハルトの姿をみて驚いた。
いつもきちんと整えられている髪は乱れ、出掛にはキレイに着こなしていた狩猟服もボロボロになっている。
おまけに、どこか顔色も悪い。
「皇女殿下を……頼む」
抱きかかえられたアンジェリカは、ジークハルトよりもさらに具合が悪そうだった。力なく伸びた手足も血の気の引いた肌も、人形のように見える。
「皇女殿********************
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