episode2
【お願い、聞いて。】
志摩と付き合ったあの日から志摩はおかしくなった。九重から呼ばれても、九重を無視している。俺の事しか見てない気がする。
まぁ、そんなのは気にしないで…俺の鱗の事。段々と上に上がっていくにつれ、俺は何か変化している。陸での息が苦しくなったり、歩くのが難しくなってきている。
だが、志摩は優しく寄り添ってくれる。
今かも。と思い、志摩に直接言った。
[キスしていい。、?]と。志摩は引き気味で嫌だよ。と返してきた。
恋人なんて居なかった。彼氏なんて居なかった。運命の人なんて…
嗚呼、俺は本当の人魚になっちまう。
志摩に迷惑かけられないな…ぁ。
俺はそっと志摩から離れ、海に行った。
俺は海に足を入れ、深く潜った。
そして、長く、冷たい水の中に入っていた。
志摩にも裏切られたんだもの。このまま海の中に入って本当の人魚になるよ。、!
海の中で泣きながら、そう考えていると、アロハシャツの男の人が陸で【人魚が居る!!】と叫んでいた。人魚は売ると高く売れるから、色々な人に探されている。
そんなアロハシャツの男の人はこっちに来た。俺はびっくりして尾びれをブンブンと振るとそのアロハシャツの人は怒った表情になり、俺の事を叩こうとした。
すると海の生物達がそいつに向かって齧ったり蝕んだりしている。そしてそこら辺血の海になってしまった。
俺は怖くてそこを離れた。
運命の人なんて居ないんだ。おれは本当の人魚になるしか…
コメント
3件
私がなっていいですk((((やめようね? 志摩……多分だけどお前が運命の人なんじゃないのか…?