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⚠︎︎注意⚠︎︎

・ご本人様方には一切関係がない

・捏造、妄想要素が激しい可能性あり

・特徴を捉えきれていない部分が多々あり

・恋愛要素が今後恐らくきっとほぼない

・868のBOSSたちがロスサントスに入国する以前の物語


※注意事項は今後も増えていくと思います。一旦はこれらをご了承の上、創作物をご堪能ください。



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‪☆大変お待たせしました〜。やっとタコさんの登場です。レダー視点でないエピソードやブラコン要素が出てきますので、把握の方よろしくお願いします。



では、行ってらっしゃいませ。






■Episode Y




「成瀬タコ殿、〇月〇日をもってロスヨントス警察署への異動を命ずる……ねぇ。」


淹れたばかりのコーヒーを啜り、自分のデスクに座る。既に何回か目を通してはいるものの、いざ口に出してみると現実味が増してきた。未練があって異動は辛いのか、と言われると全くもってそんなことはないのだが……。


そうあれは2週間ほど前、突然弟から一人暮らしを始めたという連絡が来た。本当に何も知らなかった俺は驚き、心配で夜しか寝れなくなった。しかし、犯罪対応や事務作業の際は、どこか上の空になっていたらしい。それを見兼ねた上官が俺を呼び出し、厳重注意をするとともに理由を聞いてきた。俺は洗いざらい答え(逆にね!?)相談してみると、そんなことかとぼやき始める。それに続いて、弟ごとき…と言い出すものだから、つい手が出てしまった。


そして、今に至る。俺自身、異動にはいまいち納得がいかなかったが、あのクソ上官から離れられると思うと清々しく感じた。

(でも、他の署員たちには申し訳ねぇな。)

そこまで親しい仲ではなかったが、いつもの癖でそう考えてしまう。俺はすっかり冷えきったコーヒーを飲みほし、引き継ぎの作業に戻った。








初の出勤日は、何故かすこぶる晴れていた。そのせいか、警察署を囲んで満開に咲く桜たちがやけに映えて見える。新天地への切符を握りしめ、深呼吸を挟み正面玄関のドアノブに手をかけた。署長直々に出迎えられた俺は、着いて早々署長室へと向かい、諸々の手続きを済ませた。その後、自分のデスクに案内され荷物の整理やら何やらを手短に済ます。一息つこうと椅子に腰かけてみると、しばらく誰も使っていなかったのか座面は酷く冷たい。


「比較的大型犯罪が少ない日だし、君は初日だから対応しなくて大丈夫だ。」


と聞かされはしたが、周囲を見渡して全く大丈夫そうでは無いと悟る。

(やること終わって暇だな……。)

落ち着かなくなった俺は、行動を起こそうと立ち上がり、脳内でやることリストを構築した。

業務内容に関しては、前署と何ら変わりがないため、共有スタッシュの整頓や報告書の記入、パトカーの整備などを一通りこなしてみる。ついでに犯人の護送も手伝ったからか、やたらと署員たちに話しかけられた。初日にしてはすぐに溶け込めたな、と自分のコミュ力に感心するのだった。








数日過ごしてみて気づいたことがある。ここは皆、犯罪の対応しかしない。いや、それしか出来ないくらい犯罪が起きている、と言う方が正しい。そのため、市民対応はおろか雑務まで最低限しか出来ていない。共有スタッシュの武器とアーマー、IFAKSの数を見る限りそれは一目瞭然だった。

(こっちでもやっぱりクラフトかぁ〜。)

とはいえ、クラフト場が何処にあるか知らないため、近くにいた署員に聞いてみる。


「あの、クラフト場って何処にあります?」

「あ〜確か○○(番地)だったと思う。」

「確かって、なんで場所曖昧なんすか。(笑)」

「いや〜、あまり行ったことないからさ。ところでどうしてクラフト場に行くの?」

「いや、武器とか作ろうと思って…。」

「スタッシュになかった?多分もうそろそろ補充されるはずだけどな。」

「え、そんな画期的なシステムあるんすね。」

「いや、署で一式買えはするから、誰かがまとめ買いして補充してるんだと思う。」

「ふーん。なるほど、ありがとうございます。」


俺は、積載量が多い車に材料を詰め込み、教わった番地へと向かった。そこには車が1台停めてあり、中を覗くとありったけの銃やアーマーがダンボールに詰め込まれている。

(やっぱり誰かクラフトしてるな…。)

そして、クイズの答え合わせをするかのように、変に緊張しながらクラフト場のドアを開けた。


(この人…確かヘリ部隊の人だよな。)

彼はこちらに気づいておらず、黙々とクラフト作業をしていた。先ほど見たやつと今作っている数を見た感じ、恐らく彼1人で補充作業をしているのだろうと推測する。真面目なその姿に昔の自分を重ねてしまい、寝癖のないピンクの髪をくしゃくしゃとかきむしる。見返りなんて求めていないのだろうが、どう考えても1人で担う仕事量ではない。一喝してやろうと声をかけたが、すでに作業を終えて出たところだった。あまりの手際の良さにほとぼりが冷めた俺は、ポッケにある材料で好きでもないクラフト作業に取り掛かった。












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