音楽と出会って良かったと思う。
音楽に…救われたことが…ある…から…。
やめろっ
は?何言ってんの?
やめてくださいッ!だろぉッ!
ドスッドスッバキッ
いっ…
(*≧∀≦*)キャハハキャハハ
そして放課後になると、みんなそそくさと帰ってしまう…。
俺も鞄を抱えて、あの場所へ向かう。
どうして俺を虐めるんだろう…。
どうしてあんなに笑えるんだろう…。
俺なんて…もうボロボロ…。
笑う事なんて出来ないくらい…。
心までボロボロ。
そんな自分を嘲笑うかのように、アイツらの声が頭に響く。
そんなことをあの場所に辿り着くまで、ひたすら考えていた。
周りの視線が痛い。ジロジロと見られてるみたい。
そんな体が、傷で痛い…。
♪♪♪〜〜〜♪♪♪〜………
なんの曲?歌?けど、何故か心に響く。
♪♪♪〜〜〜♪♪♪〜……
わけなく口ずさんでしまう。
そう…この場所だ。景色が綺麗で赤い夕日が沈むこの場所…。
「きれい…」
心の落ち着くこの場所。
本音が言えるこの場所。
私だけの…たった独りだけの…特別な場所。
この景色を見てると…なんだか心が落ち着く…。
でも…『肝心なときに役にたたない』…
近くの…人ですら…助けられない。
次はこいつがターゲットっw
嫌っ!
ンだよ…おめぇはターゲットから外してあげたじゃん。
ありがたく思えよw
この子は…この子だけは手ぇ出すなぁ…
だってぇ〜wお前にはもう飽きたんだよw
しょ〜がねぇだろ?w
ダメっ!
近くの…人とも。
遠くの人…とも…。
唯一俺と仲良くしてくれたッッッ…こいつにだけは手ぇ出さないでくれっ!
俺の彼女…ネットでのだけど…元気かな…?
簡単に『繋がれる世界』になって…。
どこか遠くの…俺の知らない街で…。
大切な人が…泣いている………。
画面の前で叫ぶ。
不幸にならないでくれッッッ
知らないところで…
傷つかないでくれッッッ
どうやっても俺の手は……。
あなたの頭を撫でられない。
不幸にならないでくれッッッ
俺の大切な人達。
あなたがただ生きてくれる。
それが
俺は
ただ…ただ…
…嬉しい……。
音楽と出会って良かったと思う。
音楽に支えられた事があるから。
あの後、あいつにはては出されなかったけど…
今まで以上に凄い、虐めになった。
今までは軽い虐めだった。
蹴られたり
殴られたり
上靴がなくなってたり
机の上に落書きしてあったり……。
それだけだった。
でもっ!
あいつに手を出そうとした!
アイツらとの約束…。
俺の友達には手を出さねぇ
約束したはず…
でも『肝心なときに役にたたない』。
目の前の人ですら…
守れられない
やめてくれっ!
こいつにはっ…手を出さないでくれっ!
は?知らねぇよw
ドスッドスッバキッドスッ
あ”ぁ”っ”
嘘…だろ…?
俺は、目の前のやつも、守れねぇのか…?
こんなに化学が発達しても
俺にできるのはほんの少し…。
どのくらいの距離があるのかな?
あなたの所まで……。
画面を見て叫ぶ。
不幸にならないでくれッッッ!
お願いだ…。
知らないところで傷つかないで…
どうやっても俺の手は…
貴女の涙を拭えないから………。
不幸にならないでくれッッッ
俺の大切な人達。
知らないところで傷つかないで…。
どうやっても俺の手は、
貴女の手を握ってあげられない……。
俺はいいんだ…。
虐められても。
だから…
だから……
不幸にならないでくれッッッ
俺の大切な人達。
貴女がただ『生きていてくれる』。
それが 俺は ただ ただ
嬉しい……。
俺と離れても…。