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コメント
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中也…、しかもよりによって○しにきたのが尊敬(?)している姐さんだなんて……泣けてくる( ´•̥ω•̥`)
いや~!つらーい! 優しさを知ってるからより辛いよぉ!ぶぇぇええん!(இдஇ`。)
よきよきです!
始めるよ~ん
Let’s go~♪
****
太宰目線
中也をベットへ運んだ。
大分無理をしていたようだ。
太¦御免ね中也、私が蟹がいいって云うから、
中¦ん…太宰のせいじゃ…ねぇよッ…
太¦あ、起きたの、でも寝てな
中¦ああ…
やがてスースーと云う寝息を立てて寝る中也。
太¦可愛い… (すりっ
中也の頬を撫でた。
中¦んんぅ… (すりすりっ
手にすりすりしてきた。
可愛い。
***
中也目線
目が覚めたらもう日が昇っていた。
何時かと思い、スマホを探した。そして見つけた。
8:23
__まずい、寝すぎた。
幾ら体調を崩していても寝すぎたと思い、反省した。
躰を起こした。まだ躰はだるい。
そう思ったら何かに頭を押され再びベットに倒れた。
中¦ん……?
太¦まだ起きてはダメだよ
太宰だ。此奴はまだ仕事に行って居ないのだろうか。
太¦ご飯は食べれるかい?
中¦う……ん、、
声が良く出ない、重症かもしれない。
太¦判った、熱計って
中¦う、ん……
頭が働かない。躰が重くて動かない。
この状態でどう熱を測ろうかと、意識が朦朧とする中、考えた。
そしたら太宰が無理やり脇に体温計を挟んできた。冷たかった。
暫くしたら音が鳴った。体温計が鳴った。
太¦はい、42,3ね
中¦よんじゅ……え?
太¦42,3
中¦……なる…ほど……
人ってそんな熱を出せるのかと感心した。本当はそんな場合では無い。だが人という物はこういう時程冷静になる物なのだろう。
__寝よう。
突然、そう思った。心の声に従い、素直に寝る事にした。ご飯…後でいいか。太宰も此処で何かを考えているし。
然して深い眠りに入った。
次に目が覚めたのは黄昏時だった。少し窓から夕陽を眺めていた。綺麗だった。否、綺麗じゃない夕陽など無いか。
夕陽を眺めていたら腹が減った。喉も渇いた。まだ躰はだるい。どうしようか。
不意に、なにかの気配を感じ、扉の方を見た。
太¦あ 、おはよ
中¦たざ……
まだ声は出ない。だから ジェスチャーで伝えることにした。
太¦喉が渇いたのとお腹空いた、ね
中¦(コクッ
伝わった。流石太宰。
太宰は直ぐに飲み物とゼリーを持ってきてくれた。
太¦君、まだお粥も喉通らないでしょ
中¦……?
食ってないから判ら無い。何故太宰は判るのか、不思議に思った。
太¦はぁ、もう…早くゼリー食べちゃって、ポ〇リは此処に置いておくから、好きな時に飲んで
中¦(コクッ
そう云い太宰は部屋を出た。少し不機嫌だった。犬にでも出会したのだろう。彼奴の犬嫌いは前からずっとだ。何故嫌いなのかは知らない。知ろうとも思わなかった。
___約数分後何かが割れる音がした。
同時に太宰が、飛び込んできた。
太¦中也…!!!!! ………大丈夫?何ともない?
中¦…?
慥かに何かが割れる音はした。だが何もされてない。
其の時
ポ¦(ゾロゾロゾロ
ざっと10人くらいの部下達が部屋に突撃してきた。
中¦……は、?
流石に焦った。
太¦何なのだよ、君達は…
太宰が俺を庇って部下達と話を始めた。
ポ¦其奴は敵だ。
ポ¦我々が始末するのみ
太¦は…?
俺が、敵?とは、どういう事だ、
其の時、鋭い刃物の音がした。姿は見えなかった。太宰が俺を庇っていたからだ。
紅¦太宰、そこを退くのじゃ。
太¦無理ですよ、姐さん。
紅¦ならば貴様も殺すぞ
太¦私に夜叉は通じない。
紅¦私が使うのは夜叉だけでは無い。
また鋭い刃物の音がした。きっと姐さんの刀を抜く音だろう。
太¦何なんです、何故中也を狙う?
紅¦其奴は敵じゃ、敵は討ち取る。
太¦何故……?
太宰の云い方が何故か演技のように聞こえた。
真逆、太宰も、俺を殺そうとしているのか……?
そう思ったら、突然目の前が真っ暗になった。取り敢えず駆け出した。誰も居ない処へ。
中¦はぁ、はぁ、……
風邪で、躰がだるいなりに動いた方だ。けど 後半は限界で浮いてきた。けど異能を使うのも限界になった。だから近くに会ったベンチで休んだ。
其処で頭を整理した。今日襲って来た姐さんと姐さんの部下だ。
例え姐さんと云えど、俺を殺す事は出来ない。精々傷を付ける位だろう。だが、姐さん達は俺を殺しに来た。詰まり、俺が弱っていたことを知っていたのだろう。今日は元から非番の日だ。だからマフィアに居なくても違和感は無いはずだ。なのに俺が弱っていたことを知っていた……
という事は俺が弱っていたことを知っていた奴が教えた以外に無い。考えたくなかった。無理やり、彼奴は違う。そう考えた。だが、矢張り彼奴しか居ない。
太宰だ。
太宰なら、昨日から俺が風邪を引いたことを知って居た。恐らく太宰が伝えた。
そう考えるだけで涙が出てきた。あの太宰が俺を……そう思うと心が痛かった。涙が出そうだった。そうだとしたら、あの時彼奴が云った事は嘘だったのだ。
太¦中也、愛してる
中¦煩ぇ…
太¦ふふ、可愛い
中¦俺は可愛くねぇ
太¦可愛いよ
中¦煩ぇ…
太¦ふふ、私は何時までも中也とそばに居るからね
中¦気持ち悪いわ
太¦例え世界が中也を嫌っても、私は中也の事を愛し続けるよ、此処に誓う。
中¦そうかよ……
太¦あれれ~中也くん照れちゃったかな~?笑
思い出してしまった。あの時の事を。あの日、太宰と、ベットの上で語った、あの事を。
中¦太宰なんかッ……
俺は姐さんに命を狙われた。だが、そんな事よりも、太宰が、俺に嘘を着いた事が悲しかった。 否、太宰は、嘘ばっかだ、彼奴は正直に物を云ったことがあるだろうか。
だが、彼奴は”誓い”は破らねぇ。だから、あれはッ…
そう思うと涙が溢れ出てきた。
中¦糞ッ…太宰………
****
第2話、終
………ぇ、辛ぁ…
またねー!!