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「イングランド!」
まだ幼い宝石が、俺の名を呼ぶ。
「どうしたんだ、レッドダイヤモンド?」
数万年も前、新大陸の坊や達に見せていた慈愛に満ちた、笑顔を見せていた。
「あのね!あのね!あっちにね、大きな木の実があったの!」
「おお!そうか、報告してくれたんだな?ありがとう」
「うん!」
「レッドダイヤモンド、今から文字の練習をしますよ。」
「はーい!金剛先生!」
「それじゃ、俺は木の実を採ってから、緒の浜まで行こうかな」
「緒の浜に行くの?私も行きたい!」
「こらこら、お前今から文字の練習をするんだろ」
「えーでもー」
「新しい兄弟がいたらちゃんと連れてくるから…」
「ぶー」
それから数日たったある日、レッドダイヤモンドからこう言われた。
「イングランドは私と一緒じゃないの?」
と…
「どういうことだ?」
と聞くと
「だって、イングランドっば草木を食べるし、体だって割れるんじゃなくて、赤い液体が出てくるし、光ってないし」
「私と一緒じゃないの? 私と兄弟じゃないの?」
ここで俺は気がついた。
こいつは”寂しいんだ”と。
自分と同じような存在がなく、あるのは
人間の俺や、人間の見た目に近いロボットの金剛だということに。
見た目から、”自分”と”俺たち”は違うものだということに気がついていたのだろう。
それなら、と
「安心しろ、レッドダイヤモンド。
これからは俺が兄弟になってやる」
「そうなれば、これからは寂しくないだろ?」
「うん!」
こうして俺は、”宝石”になる決意をした
「ただ今から地上への奇襲をする」
そう言い放つのは他の人から”王子”と呼ばれる、若い青年のような、月人だった。
人々は皆、希望を胸に抱きその時を今か今かと待ちわびつている。
「ここでレッドダイヤモンドを連れ去りあの機械を刺激することで、あの機械は我々を無へと導いてくれるだろう 」
こう言い放つ王子に対し月人たちは大きな歓声を上げる。
そんななかある共通点 のを持つものだけが不安の眼差しで王子を、見つめていた。
前回の投稿からかなりサボってしまいました…すみません。
私、受験生なものでしてこれからもこんなペースだと思いますがこれからもよろしくお願いします。
前回たくさんのいいねありがとうございます!
それではまたいつかしっかり投稿するのでその時に会いましょう。