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前回ぼのぼの過ぎてつまんなかったらごめんね、
「」太宰
『』ドスくん
「…ん、」
美味しそうな匂いに釣られて起きてしまった。
そうだ、今日はドスくんがいるのだったと思いだし、何か作ってくれているのだと期待しながらその匂いのする方へ向かう。
「お早う…、何作ってるの?」
とドスくんに問いかけた。
『あぁ、お早う御座います ボルシチです。』
と自信満々に話していた。
「君、ボルシチ好きだよねぇ、」
少しからかい気味に言ってみた。
『えぇ。太宰くんも、どうです?』
こう言われた時、正直嬉しくてたまらなかった。
外食が殆どで、愛人の手料理なんて食べる機会、そうそうないのだから。
少し恥ずかしかったので、喜びを隠しながら、
「じゃあ、頂こうかな」
といった。
待ってる間に、昨日のことを思い出していた。
唯、喜んで欲しいと云う気持ちしか無いのだが
そうだ。ドスくんにも手紙を渡さなければいけないと思い、料理が出来たらまた渡そうと決めた。
『出来ましたよ』
どうやらボルシチが出来たようだ。
ロシア料理は初めて食べるので少し緊張した。
でも、手紙の事考えているとそれどころでは無かった。
『どうかしましたか、?』
気を遣わせてしまった。申し訳ないな、
「いや、何でもないよ、!」
少し焦ってしまった。
そのせいだろうか、
ドスくんは私に何があったのか言って下さいとお願いした。
お願いされる程の事でも無いのだが、と思ったが、ドスくんのお陰で話し出す勇気を余り感じることは無かった。
昨日のことを洗いざらい全て話した。
正直に云うと、探偵社員が持ってきてくれた焼菓子諸々はドスくんに一言も言わずに一人で食べてしまっていたのだ。
勿論、この事も話した。
最後に、手紙の事をいおうとした。
だが、ドスくんの反応が何だか可笑しい。
「ど、どうしたの?、」
ドスくんは今にも少しだけだが泣きそうで、でも怒っているような顔をしていた。
「…、え、?」
びっくりしてしまい、思わず声が漏れてしまった。
するとドスくんが話し始めた。
『…私、太宰くんが幾ら薬を飲んだって
自傷行為をしたって別に構いません。
ですが、
他の人と接しているのは鼻に触ります…』
ドスくんは険しい顔もしていた。
きっと、複雑な感情で1杯なんだろう。
だが、本当にびっくりした。
今まで、何があってもドスくんは優しく私を抱き締めて、支えてくれていたのだから。
そんなドスくんにはこんな一面があったなんて、思いもしなかった。、
私が戸惑っているとドスくんは、
『すみません、
少々取り乱してしまいましたね、
忘れてください。』
といった。
全く、君は狡い。
あんな一面を晒しておいて、忘れろだなんて、
出来るはずがない。
私はそんなドスくんも愛して、認めようと思う。
君がいればなんでもいいだなんて胡散臭いことは言わない。
唯、隠さず教えて欲しい。
それだけだよ。
ちょっと気持ち悪いかも、ごめんよ、