テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
fwak
体育祭も終わり、生徒達が帰り始めているころ…
『まじどうしよ…』
俺は帰れずにいた
横では不破くんが眠っている
そのとき、保健室の扉が開いた
〖不破さん体調はど…ってあれ?〗
『あ、先生、こんにちは』
〖こんにちは…って、あなたは三枝くんよね?不破さんと同じクラスの…どうしてここに…〗
『怪我したときに間違えて保健室きちゃって、そのまま不破くんに手当てしてもらったんですけど…寝ちゃって…』
〖あー…帰らなくて大丈夫?親が心配するんじゃない?〗
『そうしたいんですけど…』
俺は自分の右手に視線を送る
それに先生も気づいたのか
〖なるほど…〗
俺の手は不破くんに掴まれていた
離してもらおうとはしたが、起こす勇気がなくて、ただずっとこのままだった
『それに、俺一人暮らしなんで親のことは心配しなくて大丈夫です!』
〖そう?でも不破くんをずっとこのままにするわけにはいかないし…三枝くんは不破くんの家とかわかる?〗
『いや、分かんないです』
それを聞くと先生は頭をかかえて唸るような声を出した
たぶん、不破くんの家が分からないから彼をどうしようか悩んでるんだろう
『…じゃあ俺の家につれていきましょうか?嫌がるかもしれないけど…』
〖え、でもそれじゃ悪いし…〗
『大丈夫です!』
〖…わかったわ、じゃあ先生が送ってくわね〗
『ありがとうございます!』
その後、不破くんを二人で頑張って運んで車にのせた
運転をしながら先生は言う
〖三枝くんは、不破くんのことどう思ってるの?〗
『どう…分かんないです、俺は彼を知らないから…』
さっき不破くんに言われた言葉、あの時、ずっと辛そうな、心の奥から助けを求めているような、孤独な心があるように思えた
〖そう…じゃあ、これはお願いするわ〗
〖あなたは不破くんのことを信頼している?〗
『…えぇ、まぁ』
〖…彼はみんなが思ってるより、ずっと優しい、保健室にくるのも、本当に気分が悪いから、そういう彼が私は人を刺したとは思えないのよ〗
それはそうだ
あんなに優しくて、芯がまっすぐな人がああいうことをするとは思えない
〖だからね、三枝くん、不破くんのことを信じてあげてほしい、側にいてほしいの
まだ分からなくて不安なこともあるだろうけど、あなたにしかこれはお願いできない…〗
『…はい、』
俺も不破くんのことを信じたい
彼のことをもっと知りたい
〖あ、ついた、ごめんね三枝くん、不破くんのこと、お願いね〗
『はい!送ってくださってありがとうございます!』
先生が帰ったことを確認して、俺は不破くんを担いで部屋に上がった