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病院と家の距離はそれほど遠くないはずなのに、家に帰るまでが異常に長く感じた。
やっと着いた家に入り、ただいま、と呟く。
いつもなら「おかえり」と青が来てくれるのに、などと考えてしまう自分が醜くて仕方ない。
あんなに酷いことを言っておいて、青が心配だなんて、あまりにも身勝手すぎる。
だからといって、心配しないのもおかしい。
考えても答えなんてない。
はあ、とため息をつく。
全力で走ったのが身体に響いたのか、俺はそのままベッドに倒れ込んだ。