コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
はじめまして。いちごみるくです。
初作品 [光のない海。]です。
他の方の作品に似ているかもしれません。
ですが、パクるとかいうそんなめんどくさい事はしておりません。
みるくはとってもめんどくさがり屋です。この連載が続くかはわかりません。
続かなくても文句は受け付けておりません。ご了承ください。
それでは開始致します。
いってらっしゃいませ、王子様 お嬢様
校長室のキャビネットを新しくすることになり、数日かけて中身を整理した。
いままで使ってきたスチール製のもので充分だと思っていたのだが、総務部長がせっかくだから替えましょう、社長室の分はサービスすると業者も言ってくれてるんですと熱心に勧めてきた。
震災のあとから、社内のロッカーやキャビネット、机や椅子といった什器のたぐいの入れ替えを行っている。本社ビルは十年ほど前に建て替えたので耐震面の不安はなかったが、事務機器や収納用品などは古びたものをそのまま使っていた。それらを安全性と強度にスグレタ製品に順次交換してきたのだ。
今回、常務・人事部門や社長室のある7階フロアのテーブル、キャビネット、ロッカーなどを新調すれば、とりあえず計画は完了ということになる。
長引く不景気のなか、備品交換といっても決して軽い負担ではない。数年を要したのもそれだけ現在の会社に余裕がなくなっているためだ。
キャビネットから名刺ホルダーが何冊も出てきたので処分することにした。
十年も二十年も昔に貰った名刺に価値はない。ここ数年については、必要なものは日を置かずにパソコンの住所録に打ち込んでいる。
入力が済めば捨ててもいいが、やはり人の名前が記された紙片をシュレッダーにかけるのは気が咎めて、結果、今に至るまでホルダーがキャビネットの上で増殖を重ねてきた。それを思い切って破棄すると決めた。
きめたものの、実際にやるとなると案外面倒だった。ビニールのホルダーから一枚一枚抜き出して、とりあえず段ボールに放り込む。ある程度溜まったところでシュレッダーにかける。その繰り返しだが、何しろ三十年分の名刺の束とあっせりょうが半端ではなかった。
秘書役の源田君に手伝わせてもいいのだが、若い頃の馴染みと店の名刺なども混じっているからあまり大っぴらにしたくない。となると、時間を見つけて、一人で少しずつ作業を進めていくほかなかった。
お帰りなさいませ、王子様 お嬢様
どうでしたか。
♡やコメント頂けると嬉しいです。
続きは♡5
まぁ、こんな作品に♡が5もつくわけない気がしますがやってみたかったのですよ。
それでは次回の[光のない海 2]でお会い致しましょう。
おやすみなさい。王子がお嬢様が良い夢を見れるのを心から願います。
いい夢を。さようなら。