グーテンモルゲン!あたしfem!多分17話!
そうして私は、脳内で数々の名曲を流し続け、なんとかテストを切り抜けた。
さて、燕ちゃんなのだが、普通に満更でもない顔をしている。燕ちゃんに聞いて見ると、「やる気出たから勉強したら、思ったより簡単だった!」らしい。
実際の点数はわからないが、自信があるのはいいことだ。頑張ったね、と素直に褒めてあげて良いのだ。
そうしてテスト最終日。冬美は、逝った魚の眼をして、ゲーセンに誘ってきた。
冬美は中学の時から定期テストのあとは、ゲーセンに誘ってくる、という謎の習性があるのだが別に、全然問題はないので行くことにしている。
テストに関する様々なゴミを片付け、教科書を入れていた時と比べて軽くなったカバンを背負って昇降口前で冬見をまつ。
そうして来たのは燕ちゃんと千蔭。千蔭がゲーセンに誘ったらしい。
正直、純粋無垢な生娘燕ちゃんには、行ってほしくないところではあるが、ゲームしてる燕ちゃんが見たくなったので親指をぐっと立てて、「GJ部!」と千蔭、冬見にしかわからないであろうネタと共に了承した。
燕ちゃんはゲーセンに行ったことがないらしく、なんの略なのかも知らないという感じだった。
千蔭はここらへんのゲーセンでは有名人であるため、始めての燕ちゃんといてはならない人物であったりする。
千蔭はショックを受けるような動作をしたが、なんとかするから!とさながら、ちゃんと世話するから!という小学生みたいな感じのことを言って、私を不安にさせている。
そして冬見が来た。
冬見は委員会もしていなければ、部活もしていない。なのになぜか毎回来るのが馬鹿遅い。
歩くのが遅いわけではないのになぜか遅い。
理由は知らない。
知らない?
しらぬい?
不知火?
陽炎型駆逐艦二番艦、不知火!
違うぞ。
ドッキリ、不知火、ウッ、頭が。
次回、ドキドキ始めてのゲーセン編
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