テラーノベル
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つらら
コメント
3件
本当にありがとうございます🙇♀️ めっちゃすごいとにかく良かったです!! またいつかリクエストさせていただくことが出来たら嬉しいです✨️ 世界観に引き込まれました😊
目を開けたとき最初に聞こえたのは機械の音だった。
ピッ、ピッ、と一定のリズム。
それが自分の心臓だと理解するまでに、少し時間がかかった。
天井は白くて知らない匂いがした。
「……ここどこ」
声が思ったよりも出ない。
喉が焼けたみたいに痛い。
動こうとして違和感に気づく。
右手がうまく動かない。
指先に力が入らない。
その事実がじわじわと遅れて届いてくる。
――何してたんだっけ。
記憶を辿る。
パソコン、ヘッドセット、誰かの声。
「もう一回戻りません?看板立ってるかもだし。」
それから…
鈍い音。
暗転。
「……ぁ」
思い出した瞬間心拍数の音が少し速くなる。
あの音は。
自分が倒れた音だ。
「…ナースコールっ」
枕元にあるであろうナースコールに手を伸ばす。
…手が震える。
瞼が重くなる。
また意識を手放した。