テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「バレンタイン…何作ろうかな。」
私はぼそっと呟いた。
「え?なに?誰かに渡すの?笑」
幼馴染の達也が話しかけてきた。
「うん。渡す。」
「誰に渡すん?」
「内緒。」
「おい!!達也早く行くぞー!!」
達也は呼ばれて行ってしまった。
私は生まれた時から達也と一緒だった。
親同士が産婦人科で出会って親友になり、同じ出産日、同じ時間に私と達也を産んだ。
小学校も、中学も、そして今の高校も一緒で。
達也は私にいつも優しくしてくれた。
私はそんな達也に10年以上想いを寄せている。
家に着いて私は早速翌日のバレンタインに向けてキッチンに向かった。
マカロンを作る。
こう見えて私は料理が得意だ。
15分ほどで生地が完成し丸い形に絞りオーブンで焼いた。
焼き上がるまで待っている間、私はインスタを開いた。
DMが一件来ていて、開くと達也だった。
(DMの会話)
達也「で、結局何作るの?」
私「マカロン作ってるよ。」
達也「マカロンかーめっちゃいいね」
私「でしょ!生地もいい感じで出来てるの。」
達也「マカロンさ、誰に渡すの?」
私「友達」
達也に渡す勇気が出なかった。毎年そうだ。上げたいのに上げれない。
達也「…」
私「どうしたの?」
達也「あのさ。毎年思ってたんだけど、なんで俺にチョコくれないの?」
私「え…っと…」
達也「ごめん、困らせちゃった。」
私「私…あ、マカロン作るからまたね…」
達也「あ、うん、また」
図星を突かれた。
いつかはもしかしたら言われるかもと思っていたのであまり驚きはしなかった。
でもなぜ私…渡せなかったんだろう。
16年の仲なのに。昔は渡せてたのに。
小学3年生から渡せなくなって、私はその時から達也に恋をしていたんだ。
渡そう。そう決心してまたキッチンに戻った。
「達也」
「んー?」
私は達也の家に何も連絡せずに来た。
「これ…///」
「バレンタインチョコじゃん。毎年くれなかったのに笑言ってよかった。」
「あのさ…達也」
「あ…ちょっと待って寒いから中入って。」
「あ、うん」
「それでどうしたの?」
「…好き」
「え?」
「私…達也が好き!!」
「えっと…いつから?」
「小学3年生から…」
「俺は生まれた時からだよ。」
「え…?どういうこと?」
「俺…ずっと芽衣のこと好きだった…んだけど…お前鈍感すぎ」
私は涙が溢れて来て達也が抱きしめてくれた。
「ママー?パパと生まれた時から一緒って本当ー?」
「本当よ。パパはね。ママを支えてくれてたの。」
「じゃあパパは正義のヒーローなんだね!!」
「ママの王子様なのね!!」
「ええ。そうね。」
「何話してるのかパパにも聞かせてよ斗真〜」
「パパはダメだよ!!」
「梨奈もダメって言ってるからだめ!」
END
作者から
簡単な小説ですみません(._.)”
バレンタイン皆さんどうでしたか!!
私はクッキーを作りました^ ^
ノベル、チャットノベルの更新はマイペースなので不定期です!
お話の続きなど、楽しみに待っていてください!
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!