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ジェネ「……行くぞ」
狩人「はい!」
盗賊「っしゃ!かかって来いやぁ!」
場所は変わってここはトパー洞窟。ジェネラル、狩人、盗賊が来ていた。
ジェネ「……!」
盗賊「ジェネラルさん?どうしたんすか?」
盗賊が言いかける。銃声が響いた。その銃弾は盗賊の肩を撃ち抜いた。盗賊の肩からは血が流れている。
盗賊「っ……!」
狩人「盗賊君!大丈夫!?」
盗賊「……ああ!俺は平気!」
血まみれの肩を押さえながら、反対の手で親指を立てる。
ジェネ「余所見すんな。」
ジェネラルの冷静な一言で、二人は奥から出てきたティロの方を見据える。
ティロ「『奇跡も魔法もないじゃない』!」
狩人「『レイザーフォーテル』!」
狩人が前線に出る。鍛え上げられた集中力とエイム力で、銃弾さえも相殺していく。
ジェネ「(こいつもなかなかやれるようになったな……それなら)盗賊」
盗賊「ん?」
ジェネラルが盗賊になにやら耳打ちする。
ジェネ「出来るな?」
盗賊「ああ!」
そう返事すると、盗賊はティロの方へ走って行く。それに気づいたティロが銃口を盗賊に向けるが、それも届く前に狩人によって相殺されてしまう。
盗賊「『ソウルスティール』!」
ナイフでその背を裂かれ、ティロは地に伏した。
ジェネ「さて、先に行くぞ。傷はもう大丈夫か?」
盗賊「うん!さっきのやつで回復し……あれ?」
見ると盗賊の肩からは依然として血が流れている。「ソウルスティール」は相手にトドメを刺すと傷が少しだけ回復するという技なのだが……
盗賊「おっかしーなー……」
その時。後ろから気配を感じた。
ティロ「『ティロの終わり』!」
ジェネ「……!」
咄嗟にジェネラルが盗賊と狩人の手を引いて逃げたお陰で幸い誰も怪我はなかった。しかし、ティロにあそこまでの体力・魔力が残っているとすれば、このまま逃げるのは得策ではない。
盗賊「だぁーーーーーっ!」
盗賊がティロめがけて走っていく。しかし、当然ながらそこは銃弾の雨だ。ナイフで銃弾を切り裂き、道を作っても、躱す切るで精一杯だ。
狩人「『レイザーフォーテル』!」
狩人が相殺しようとするが、魔力も集中力も切れかけているのか、エイムが合っていない。
ジェネ「(……仕方ねえか)盗賊!下がっていろ!」
ジェネラルがマシンガンを構えると、ボタンを押した。
ジェネ「『サテライトブラスター』!」
青い光線がティロめがけて降り注ぐ。土煙の向こうに、ティロの姿はなかった。
ジェネ「……逃がしたか」
盗賊「ねーねー!ジェネラルさんあれ何?スゲーカッコいい!もっかいやってよ!」
盗賊が駆け寄ってくる。
ジェネ「ダメだ」
盗賊「えーやってよー!」
ジェネ「置いていくぞ(ここまで元気ならさっきのに巻き込まれてはいなさそうだな……)」
狩人「まあまあ、先行きましょ?早く帰って冬乃さんに診て貰わないとですし……」
ジェネ「……そうだな」
冬乃「……危うく出血多量で輸血が必要になるところでしたよ」
剣豪「マジで!?」
ジェネラルが盗賊を運んでからしばらくした。剣豪とジェネラルは冬乃に呼ばれ、医務室に来ていた。
冬乃「マジです。狩人君も魔力ほとんど残ってなかったらしいですし巫女ちゃんも魔法使いちゃんも症状的には死んでもおかしくなかったですし。あのですね……ここまで4人見事に死にかけてるんですが?いつ死んでもおかしくないですよ?」
剣豪「マジかよ……」
冬乃「次、剣豪さんですよね?気をつけて下さいね?……ん?」
剣豪「どうした?」
冬乃「いや……そういえば狂戦士ちゃんと騎士君はどこに行ったんですか?見てない気がするんですけど……」
剣豪「あー……そう言えば……」
その時。いきなり医務室のドアが開いた。そこにはさっき話していた狂戦士と騎士が。両者とも服が血まみれだ。
狂戦士「いたいた!師匠!」
冬乃「ちょっと待って!何があったの!?」
騎士「いえ……その……狂戦士ちゃんにつれ回されて……師匠に言われてた銅鉱山のダンジョンに行ってきたんですよ……2つ」
騎士が途切れ途切れにそう告げる。2つの銅鉱山ダンジョンといえば有名なモンスターの巣窟の一つで、今回のモンスター大発生もそこがモンスターの拠点と言われていた程だ。
冬乃「2つ!?」
ジェネ「お前どんなとこつれ回してんだよ!?」
剣豪「だって俺こいつらがダンジョン攻略出来るぐらい強いって知っちまったからなぁ……実戦経験積ませた方が良いかと……」
冬乃「怪我はない……?じゃあこれ全部……返り血ってこと!?」
狂戦士「ああ!前もそうだっただろ?」
騎士「いや僕死にかけてたからね?」
冬乃「逆に無傷で帰ってきたってことですよね……どんな化け物に育ててるんですか剣豪さん!?」
剣豪「まあ、良くやったな。んじゃ次は……」
冬乃「ちょっと!ストップストップ!」
――
剣豪「神様……ねぇ」
――
雷神「……よく言ったよね……」
場所は変わってここは神社。雷神がそう呟く。
風神「剣豪君のこと?」
雷神「うん。神を信じないっていう感じだったからさ。よく言ったなーって。」
風神「でも剣豪君って…… だよね?」
雷神「うん。他の神に会ったこと無い訳ないと思うんだけど……」
風神「まあまだ若いからね。20年そこらなんて、神にとっちゃ一瞬なんだから。」