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心「クラクラする」
亜美菜「なんで裏方いかなかったんだよ」
心「せっかくの文化祭だよ!?表舞台に立ちたいじゃん!」
和馬「だからって売り子じゃなくても」
心「君が売り子やるっていうから」
心「君と一緒にやってみたかったんだもん」
和馬「…じゃあそろそろ行ってくるよ」
優「目指すは完売だからね!」
心(聴くタイミングがなくて聴けなかったけど、これなら2人だし!心情について聴けるかも!)
そう思ってたのも束の間意外にも出し物の焼きそばが人気で忙しく聴く時間なんてなかった。しかし、人気だったおかげで思っていた以上に完売が早かった。
心「疲れたー。まさかこんなに人気が出るとは」
心「あー、でももうちょっとやってたかったなー」
和馬「体力お化けめ」
和馬「…はい」
心「え!飲み物買ってきてくれたの?ありがとう!!」
心「確か完売したら適当に回っていいんだよね?」
和馬「うん、行きたいの?」
心「行きたいのは山山なんだけど、君に聞きたい事があるの」
心「まず謝らせて、君の心の中を覗いてごめんなさい」
和馬「…え」
心「それで君のその…」
青ざめた顔に赤面という不安定な表情に泳ぐ目、ダラダラと流れる汗。心の中を覗かなくたって気持ちがわかった。
心「ご、ごめん!触れちゃいけなかったよね」
心「でも、今まで君に助けられてきたからうちも何か助けに…」
和馬「助けとかじゃなくて…!覗いたの?本当に?」
心「うん…ごめん」
和馬「じゃあ、俺がどう思ってるか知っちゃったんだ」
心「君の心を覗いた時、いろんな線が絡み合ってるのが見えて、その中には不安や恐怖みたいなよくない感情があった」
心「うちは君の言葉に救われた。だから!今度はうちが!」
和馬「待って、見えたのって不安とかの感情だけ?」
心「線の奥に光があったけど深過ぎてよく分からなかったけど…」
和馬「…じゃあまだバレてないな」
心「バレて?ってどういう事?」
和馬「心さんが見た不安とか恐怖は俺の問題なんだ」
和馬「俺は喋りが得意じゃないし、運動だってできない。そのせいで俺は自分に自信がない」
和馬「俺はそんな俺を知られたくなくて、心を読んでほしくなかったし、失望もさせたくなかった。」
和馬「そうしたら心さんの輝きが消えてしまうんじゃないかって勝手に想ってただけなんだ」
心「…そんな事想ってたんだ」
その心さんの声は冷たく聴こえた
和馬(失望…したよな)
心「してないから!これは違う感情!」
心「うちは!そんな事で失望されるって思われてたことに怒ってるの!」
心「うちが君のことをどう思ってるかなんて知らないのに!」
心「うちは君が運動や喋りが苦手な事も、料理や気が利いて優しいことも含めて君の事が…!」
心「ううん、君の事を……友達だって思ってるんだから」
和馬「友達……」
心「ほら、一緒に回ろ。こんな沈んだ空気からおさらばしよう!」
和馬「うん…!」