黄 side
突然の事だった。
会議の途中 、 リーダー の 紫 ~くん に こっそりと耳打ちされた。
『 赤 くん の 様子がおかしいから 何か相談乗ってあげてくれない? 』 との事 。
なんで ? と聞くと 、 僕が赤 の相方であり 1番仲良しだから だそうだ。
まぁ、僕が1番の赤の理解者ですからね ((
そう思いながら僕は 了承 し 、会議が終わると 直ぐに赤 に駆け寄った。
「 赤 、 ちょっといいですか、? 」
「 …えっ 、 」
赤 は 何やら考え事をしていたのか 、 体をびくっ と 震わせ 振り向いた 。
「 赤 、 これから 僕 の 家で ゲームでもしましょう ! 」
まずは 2人きりになる時間を作る。 作戦はそれからだ。
「 え ~ ! 俺も行きた ~ い !! 」
「 …え ~ 、 じゃ、俺も 」
… と 、 余計な口を挟む 2人… 橙 と 桃 。
僕は 紫 ~ くんに アイコンタクトで必死に思いを伝えた。
すると 、 紫 ~ くんは 分かった、! とでも言うように手で グッドボタンのマークを作る。
「 橙 くん と 桃 くん には 、 俺の仕事を手伝ってもらいま ~ す 。 」
そう言って 大量の 資料を机に置く 紫 ~ くん 。
「 は ~ ? なんで 俺と 橙 だけ… 」
文句を言う2人を無視し、赤 の手を軽く握る。
「 赤 、 行こ ! ! 」
「 ぁ、 うん っ … ! 」
そう言って足早に紫 ~ くん の家を出た。
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紫 ~ くん の家から 徒歩で20分弱 程度 。
結構近い距離にあるため、普段は息切れはしないが
真夏だからか、激しく鼓動がなる。
がちゃっ…
ドアを開けると 、 ずっと密閉されていた空間から逃げるように熱い空気が出てくる。
「 ぅわっ… 暑いね。 冷房つけてきます ね! 赤 は 適当に上がっといてくださいっ ! 」
「 ぁ、うん っ 、 」
そう言って一目散に エアコンの リモコンを手に取り 操作する 。
「 赤 、アイス 、いります ? 」
僕がアイス 、という単語を出すとぴくっと体を強ばらせる 赤 。
…これは アイスにも秘密がありそうですね、
今 赤 は 誰に、もしくは どんな事 に悩まされているのか…、
頭をできるだけフル回転させても 暑さで上手く回らない。
…もう聞いちゃおうかな。うん。そうしよう。そっちの方が手っ取り早いし 。
「 … 赤 単刀直入に聞くんですけど 、何か悩み 、ありません… ? 」
僕がそう聞くと 、 赤 は 驚いたように目を見開いた。
続く
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続き待ってます。