翌日練
異変を感じたのは2対2のバックアタックゲーム中。
腰はまあ平気だけど、寝不足からくる頭痛が酷くなってきた。ボールを叩きつける音や掛け声がガンガン響くし照明が眩しくって仕方ない。昨日、というか最近激しい上に頻度も高いからだろう。モロに身体にきてるのが嫌でもわかる。
交代の合図でコート外に出てすぐ、痛みに耐えられずこめかみを押さえてしゃがみこんだ。
「ユーキさん大丈夫?」
ペアを組んでた小川が心配そうに覗き込んでくる。
「へーき。ちょっと頭痛いだけだから」
すぐに立とうとしたが、ふらついてしまう。藍と2人がかりで支えてベンチに寝かせてくれた。
「大丈夫じゃないじゃん、ほらドリンク飲んで?タオル要ります?」
「あんまムリせんといてくださいよ。」
ありがたく受け取って頭からタオルをかけて光を遮った。 2人は昨日俺がしてたことなんて何も知らないんだよな。申し訳ない。練習はそのまま見学になった。
練習終わり、関田さんに声をかけられる。
「祐希、ちょっと話あるから着替え終わったら応接室来て?」
「……はい」
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