桜side
皐月がこの町に来てから色んな奴らの頼み事を聞いてる。
明らかに無理だろって頼み事でも困り顔のまま『分かった』と毎回の様に受ける皐月に腹が立つ。
嫌なら嫌と言えばいいのに。
数日後
町の見回りをしていた俺らはふと路地裏が気になり暗い路地に目を凝らせば……。
桜「…ッ!おい!こんな所で何してんだッ!」
そこには血だらけで壁に背を預けた皐月が居た。
皐月『…お?おー。桜ぁ、久しぶりだなぁ…。』
呑気に言うが皐月の顔色は良くない。
出血が多くて顔は青白く、身動きすら出来てないようだった……。
桜「ッ!取り敢えず病院行くぞ、おい!蘇枋!楡井!手を貸してくれッ!」
俺の声に反応した2人はすぐさま路地裏に来てくれて
蘇枋は応急処置をしてくれ、楡井は近場の病院を案内してくれた。
腹ん中が煮え狂う位俺は怒りが止まらない。
in病院
皐月side
目が覚めたら周り真っ白……。
微かなアルコールの匂い……、そして横には青筋浮かんでる桜さん……。
俺死ぬ???
桜「…で、何であんなとこでに死にかけてたんだ?」
皐月『えーっと、男の人に頼まれて……、捜し物してるからって言われて……そのまま袋叩き??』
桜はそのままため息をついて椅子にドカンと座り
桜「お前何でもかんでもやろうと思うな、何のために俺らが町の見回りしてんだ。」
皐月『あぅ、仰る通りです……。』
俺がしょもしょもしてると
桜「…ったく、お前が傷付くと俺らが辛いんだ。ちゃんと自分の体大切にして、何でもかんでも受け入れんな。相談されたんならまず俺らに話せ。分かったな?」
桜の真っ直ぐな目に俺は
皐月『…はい、分かりました……。』
なら良し、じゃあ安静にしとけよ。俺は梅宮に連絡してくるから。
そのまま病室を後にした……。
待て、梅宮?
梅宮に連絡するって言った??
皐月『桜ッ!!待って〜ッ!!!連絡しないでェ!!!!』
後日
楡井side
梅宮に説教される姿があったとか……。
おまけ
梅宮「やっぱり皐月は野放しにしちゃいけねぇな。首輪でも買うか?」
柊「止めてやれ、皐月は人間だぞ…。」
梅宮「??知ってるぞ??でもこうやって傷付くくらいなら飼い慣らした方が早いだろ。」
あーあ、皐月ご愁傷様…、とんでもねェ奴から好かれたな……。
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