注意事項
・この作品はwrwrd様の二次創作です。
・本人様とは関係ありません。
・検索避けに協力してください。
・ciくんの病み表現が含まれます。
主)やばいです、最近ボツしか生み出さない😭
今回は、上手くいくように願います
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ある日の夜。
時刻は大体11時頃だった気がする。
訓練場で物音がするので立ち寄ってみた。
そこには、1人の新人が黙々と訓練をする姿があった。
的を目掛けて銃を放つ。
的に当たることはなく、誰から見ても、軍の幹部とは思えない実力だ。
そんな彼が幹部になれたのは、コミニュケーション能力が関わっている。
元情報屋を営んでおり、詐欺師の家系に生まれた人間。
俺には無いものを持っている彼。
俺は訓練場で銃を構えている彼に飛びついてみた。
彼は驚いてこちらを見た。
ci「zmさん!?」
zm「夜中に自主練??」
ci「は、はいッ」
彼はえへへと微笑んでいた。
そんな彼の反応は大好きだ。
驚かせると、見本のように驚くし、
夜中に無理矢理起こすと、寝ぼけてベッドから落ちるし、
書類を奪うと、子犬のように追いかけてくるし。
なので、今日も少し意地悪してみた。
zm「的に1発も当たってないやん、へったくそ」
彼から銃を奪い、俺が試しに撃ってみる。
パシュッと、銃弾は的のド真ん中に命中した。
zm「こうやるんやで、下手くそさ〜ん」
銃を彼に返して、訓練場を去った。
この行動を含め、今までの行動が
彼を傷つけていたなんて、思いもしなかった。
───────────
gr「C国との戦争が決まったゾ」
総統室にて会議をする。
戦争がもうすぐある。
grは、ニヤケを隠せていない。
何故かって、C国は弱いからだ。
余裕が見えているのだろう。
まあ、俺もだけど。
tn「ci、情報は頼んだぞ」
ci「はい、任せて下さい!!」
tnが、微笑んで彼の頭を撫でていた。
彼は照れくさそうに、目を逸らした。
zm「ciはそれくらいしか貢献出来んもんな〜」
sho「戦闘は出来んもんな〜、弱っちいから!!」
shoと共に、彼をからかう。
彼は、少し目を開いて、その後静かに目を逸らした。
ケラケラとshoと笑う。
勿論、皆も笑っていた。
ci「じゃあ…俺、情報集めてくるわ、」
彼はそう言うと、総統室を後にした。
それと同時に、tnもciを追いかけるように、
総統室を後にした。
──────────
そして、戦争当日だ。
皆、余裕が見られている。
grは嬉しそうにスキップしていた。
zm「え!?お前、戦闘すんの!?」
sho「無理無理〜、すぐくたばるやろ〜」
ci「…tnさんに、許可貰ってますもん!!」
kn「まあ、相手弱いし、ええやろ!!」
sho「せやな、相手”弱い”し!!」
ケラケラと笑い、戦争が開始した。
スっと切り替えて、敵軍に近付く。
まあ、真面目にやりますか。
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zm「うい〜、圧勝!!」
sho「弱すぎ、雑魚乙〜!!」
shoとハイタッチをして、皆の元に戻る。
皆も、余裕だったと笑っていた。
tnも、怪我はしたものの、笑っていた。
怪我というのは、重症に至らなかったらしい。
ただ、戦闘中に腹が減って意識を失った時に、足を刺されたのだと。
俺は早速、彼と喋ろうと思って、彼の姿を探す。
zm「…?」
彼の姿が無いことに気がつく。
zm「…なあ、ciは??」
咄嗟に皆に尋ねた。
嫌な予感がする。
胸騒ぎがする。
rb「ciなら……って、、あれ??」
kn「え??」
rb「tn、ciとおらんかった??」
tn「ciなら、俺が怪我した時一緒にいて…」
「…俺が、意識失っ……、、」
tnは青ざめて周りを見渡した。
ut「なになに、ci居らんの、??」
rb「ut先生、tn見つけた時、ciは!?」
ut「…おらんかったけど、」
shp「嘘やろ…??」
皆も異変に気が付き、空気が変わる。
まさか、殺られた??
いやいや…相手は弱いし。
…でも、彼も、弱い。
俺は銃を片手に戦場に戻る。
ズラリと敵軍が倒れているのを横切って、
彼の姿を探す。
違う。違う。違う…。
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遂には視界が薄れていく。
こんにちは。幹部1の雑魚です。
俺は、tnさんに着いて行った。
tnさんが急に倒れるものだから、tnさんを守ってた。
守りきれたかは…言えないけど。
数分後に、ut先生の姿が見えたので、tnさんを任せて、俺は前に進んだ。
何故かって、皆に褒めて欲しかったから。
少しでも敵の勢力を抑えなければ。
こちらは、tnさんが戦えなくなってしまった。
俺が倍の力で頑張らなければ。
そして、俺は敵軍に突っ込んだ。
まあ、すぐ敵に腹を撃たれてしまった。
1人で突っ込んだため、俺はリンチ状態。
なんて、哀れなんでしょう。
はは、おもろ。
どうせ、誰も気付いてないんでしょ。
インカムからの反応はないし。
俺、元々幹部の皆に意地悪されてばっかだし。
幹部の皆は優しかった。
なのに、段々と俺で遊ぶようになった。
特に、zmさん。
悪気は無いんだろうけど、辛かった。
俺、褒めて欲しかったなあ。
書類早く提出したら褒めて欲しかった。
自主練したら褒めて欲しかった。
的に当てれたら褒めて欲しかった。
頑張ったら褒めて欲しかった。
他にも沢山、褒めて欲しかった。
なんなら、生きていることも褒めて欲しかった。
辛いなあ。
思うだけでも、辛いなあ。
皆に愛されたかった。
俺だって、あんなに頑張っていたよ。
皆に見えないところでも、そうだよ。
気付いて欲しかったなあ。
腹部から血がダラダラと流れ出る。
snさんに止血の方法を教えてもらったのに、実践出来なかった。
これだから、俺は…。
もう瞼が上に上がることは無くなって、
遂には地面に倒れて行った。
砂が舞う。
きっと、皆笑ってるよ。
こんな雑魚な敵国に負けた俺なんて。
俺…なんて…。
───────────
動き続ける足、もう平然としていない理性。
俺はまるでロボットのように、ただただ
彼の姿を探していた。
だいぶ、敵陣の方へ来た。
なのに、彼の姿はない。
何処へ行ってしまったんだ。
まさか、連れていかれた…??
いやいや…。
すると、微かな呼吸音が耳に入る。
ピタッと足を止めて、少し引き返す。
呼吸音は徐々に近付いていく。
zm「…こんな所におったんやね、」
太陽のように光り輝く彼の姿は、もう暗闇に落ちていくような、儚い姿に変わり果てていた。
俺はすぐさま、来ていたジャージを脱ぎ、
出血部に巻く。
主に腹部がやばいな。
zm「意識あるか、俺の声聞こえる??」
彼の手を握って尋ねる。
彼からの応答はない。
手は、ひんやりと冷たかった。
冷や汗が出る。
俺は彼を優しく抱き上げて、足を動かす。
早く、snに見せなければ。
彼は、消えてしまいそうだ。
呼吸音が掠れていく。
俺の腕が血まみれになっていく。
やめてくれ。
これ以上、俺から彼を奪わないでくれ。
確かに、意地悪したけど、俺は彼を嫌ってなんかない。
彼が居なきゃ、楽しくない。
───────────
zm「snッ…!!!!」
ようやく皆の元に着き、彼をsnに渡す。
snは、彼の姿を見て、顔が青ざめた。
sn「…これはッ、、」
tn「…俺も、同行させてくれ」
sn「tn…」
tn「…事情、分かっとるやろ」
sn「…そうだね、じゃあ、皆は待っててね」
──────────
最初、俺が本音を言えたのは、snさんとtnさんの2人だった。
2人だけは、俺を意地悪に扱わなかった。
いつも、辛くなったら2人の元へ行く。
2人は、優しく俺を慰めてくれる。
特に、tnさんは大好きだ。
tnさんは、俺が言わなくても褒めてくれた。
優しくて、暖かかった。
tn「ci、ci…、」
tnさんが俺を呼んでる。
どうしたんだろう。
tn「…お前がおらんくなったら、皆寂しがるで」
そんなことないよ。
皆、俺が嫌いなんでしょ。
tn「お願い、早う起きて…、」
嫌だ。
起きたら、また辛いことが沢山に溢れちゃうよ。
それで、迷惑かけられるのはtnさんだよ。
tn「zmがな、あれからずっと泣いとるよ、」
「お前が、死んでしまうんちゃうかって…」
え?zmさんが…??
なんで、泣くの??
だって、俺の事嫌いなんでしょ…??
tn「他にも、皆泣いとるよ、」
「shpも、早うお前に会いたいって、」
「今日も見舞い来てくれたよ」
shp、ほんとに??
俺の事、そんなに必要としてくれてるの??
tn「ut先生とknがな、お前と飯行きたいって、」
「それしか言わんくなってな、」
ut先生と、knさん…。
なんだか、腹が減ってきたな。
確かに、飯…行きたいかも。
tn「shoとrbも、お前とゲームしたいって」
「泣きながらワガママ言っててん、」
shoさん、rbさん…。
確かに、ゲームしたい。
泣きながらって…、そんな。
tn「emも、看病やらなんやらの本をずっと読んどる」
emさん。
そんな、わざわざ勉強まで…。
tn「…grも、それから俺も、皆も、」
「お前にもう一度会えることを願っとるよ」
ci「…ほんま、??」
tn「…!?!?」
瞼がゆっくりと開く。
眩しい光に刺激される。
段々と感触が戻ってきて、tnさんに手を握られていると気付く。
tn「…ci、起きたん、か、??」
ci「…tnさん、これ…ゆめ、?」
tnさんは勢いよく俺を抱きしめた。
腹部が痛むが、嬉しくて気にならなかった。
tn「…夢ちゃうッ、、よかった…!!」
ci「…、おれ、ここにいてええの、かな、」
tn「悪いことなんてないッ!!」
身体が暖かくなる。
また、ここに戻ってきたのか。
すると、snさんが部屋にやってきた。
sn「どうー…って、え??」
tn「snッ!!ci、起きた!!」
ci「…、」
sn「ciくん!?」
snさんはボロボロ涙を零して、さらに抱きついた。
暑ぐるしいくらいに幸せ。
sn「よかった…ほんと、死ぬかとッ、、」
ci「そんなに、やばかった…??」
sn「そうだよ!!!!何ヶ月寝てたと思ってんの!!」
ci「…え??月?」
sn「うう”〜…ッ、出血量ほんとやばかったんだよ!?」
「zmが見つけてくれるの遅かったら、絶対に死んでたよぉぉッ!!」
ci「…zmさん、が、」
tn「ほら、前にも言ったやろ」
「皆、お前が思っとる以上に、お前を愛してるって」
ci「…」
瞳に水の膜が張る。
徐々に崩れて、涙が溢れた。
それを見て、2人は笑って俺を撫でてくれた。
医務室の異様な騒ぎに、気づいたのか、
皆が続々と入ってきた。
そして、俺を見るなり、腰を抜かして
床で号泣。
ほんと、面白かった。
zm「あ”ぁ”あ”あ”あ”ッッッ!?」
ci「zmさん、お、おち、おちついてッ!!」
shp「なぁッ…ほんまに、ciなんッ??なぁッ…」
ci「こ、こわいよッ、shp!?」
ut「ciッ…ciッ…、ぁ”ぶッ…ciッ、」
kn「本物やッ…ほんッ…ほんもッ…」
ci「だいじょうぶッ、??」
sho「見てッ…ciやでッ、ciやでッ…!!」
rb「あ”ぁッ…生きてたぁッ…!!」
もうそれはそれは滑稽。
皆、うるさいくらいに泣いていた。
emさんなんて、失神してたよ。
zm「ciッ…、会いたかったぁ、ッ、」
ci「zmさんが、見つけてくれたんですよね、」
「あ、ありがとう…ございます、」
zm「…ci、ほんま、気をつけぇやッ!!」
「おれッ…おれ”ぇッ…、」
ci「…はい、すみません」
zm「よかった”…いきててッ、、」
zmさんは、泣きながらも俺を抱きしめてくれた。
ほわほわと身体が暖まる。
tnさんを見ると、ニコッと微笑んでくれた。
…俺、愛されているんだ。
俺、愛されているんだ!!
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【おまけ】
ut「久しぶりのciと飯や〜!!!!」
kn「今回は俺らの奢りや!!」
ci「ええッ、いいんですか!?」
ut「先輩に任せろやいッ!!」
ci「…んー…、」
kn「どれ食いたい??」
ci「じゃあ…」
ci「蟹!!」
先輩2人の財布は空に、新人は媚びを習得。
コメント
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もうほっとに何回みても泣ける…😭✨この話好きだ!!
マジで泣ける…!!😭︎︎👍