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治侑短編集

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治侑短編集

4 - 第4話 4、Liebesmagie

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2025年10月24日

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自覚してしまった日、俺は恋の魔法にかかってしまった。



俺は、今まで恋愛なんて一度もしたことがなかった。

俺の中で1番はやっぱりバレーやし。他人にそもそもあまり興味がない。


治は…まあそうだな。もちろん大事。

いつも一緒にいるし、俺のこと多分1番大事にしてくれてると思う。


だが、ある日治の “1番” は俺ではなくなった。彼女ができたのだ。


俺はそのとき自覚した。自分は治のことが好きなんだと。


「ツム、でかけてくる」


本当は行かないで欲しかった。前の俺ならきっとわがままを言って、治を困らせていただろうけど、嫌われたくないし、そんなことをする勇気は出なかった。


「治」

「なん」

「…やっぱなんもない」


気づきたくなかったけれど、気づいてしまった。こういう時、本当に双子が嫌になる。産まれる前から一緒にいるのだ。少しの変化も感じ取ってしまうのだ。


彼女と一線を超えた、なんて治の口から聞きたくなかった。

いやや。俺まだなんも経験してへんのに。


いつの間にか、俺の中の “1番” は治になっていた。でも俺はもう、治の “1番” にはなれない。


(お前はいつからそこに居るん?)


やっぱり、恋愛なんて知りたくなかった。






「やっとやな」


いたずらっ子みたいに笑う治の表情を、今でも忘れられない。

俺はそのときぽろぽろと涙を流して泣いていたと思う。


思いが通じた日。片思いが実り、嬉しさと驚きで涙が止まらなかった。


「おーさむっ」

「ん?」

「愛しとる」

「ふっふ、俺も、愛しとるよ」


今は毎日愛人と楽しい毎日を過ごしている。

治、俺に恋愛を教えてくれてありがとう。


やっぱりお前が初恋で良かった。







──────





Liebesmagieリベースマギー

⤿ドイツ語で『愛の魔法術』という意味。







短編集書くの楽しっ!🫰🫰








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