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光射す方へ 、背を向けて

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光射す方へ 、背を向けて

1 - 第一章 灯の届かぬ場所で __ 不自然 。

♥

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2025年08月01日

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第一章 “ 灯の届かぬ場所で ”


第一話 「 不自然 」















あんなあっけなく日常が消し去るだなんて


あの頃の僕は思いもしてなかった ______





















ある日の夜 、僕は夢見をした 。


それは 、あまりにも苦で苦で仕方がなかった








だけど 、きっとそれは予言しているのだと悟る




だから覚悟を決めた 。







まだ夜明け前で辺りはまだ暗く凛と静かだった



もう一度寝ようも 、また夢を見ては意味が無い為

少々気落ちはするが外へ出てみることにした 。








『えっさ 、えっさ 。』





深くて滑らかででも頑丈な穴を掘らなくちゃ 。




まるで 、人ひとり入ってしまいそうなくらいに




何ひとつ動作を怠ってはならない 。




それが僕に与えられた使命だから____??





















「…….喜八郎 、?」




ふと 、目を覚ましてみれば喜八郎が居ない 。

普段なら絶対ありえぬ事態に私は焦りを覚えたが

壁に踏鋤の踏子が立てかけられていないことに

気づき 、寝付けず穴でも掘っているのか。

そう確信を抱いて 、薄い寝巻きのまま外を出る







『…….まだ掘り足りないのか 。』



「……..あ 、滝夜叉丸 。」



『???』


『あぁ 、私だが……なんで今穴掘りなんだ?』





喜八郎が滝夜叉丸と呼ぶのには 、

いつも事情がある時だけだ 。

なら 、今時間に穴掘りをしているのは

なにか事情があったんだなとわかった 。






『よし喜八郎ッ!この平滝夜叉丸が

お前の悩みを聞いてやろうじゃあないか!!!』



「…….は?何言ってんの 。」



『……はて 、何か悩んでいるのだろう?』



「悩んでないけど 、てか悩んでてても

お前にだけは絶対に言わないけどね」



『なッ 、こんのアホ八郎ーーー!!!!!』





「夜更けに…..うるさいんじゃお前らーー!!!」









まぁ 、夜遅くに騒いでいたのは私たちに非がある

だが…..せめて殴るなら喜八郎も殴らないか!?

なぜ私だけなのだあんの馬鹿野郎ッ!!



ま 、ここで大声で言わないのがこの平滝夜叉丸

今度は罪のないタカ丸さんや守一郎まで

起こしかねんからな 。





してだ 。この私の膝で眠るコイツを

どう起こしてまた部屋へ戻らせようか 。



こいつの睡魔を甘く見てはならんだろう 。

きっといまも夢の中でも

穴を掘りまくっていることだろう 。



そうしてもう一度 、

喜八郎の顔を見ていれば私は目を見開いた 。




目の前にいる喜八郎が 、大量の冷や汗をかかせ

眉間に皺を寄せながら魘されていたからだ 。







それは予言しているのだ






『……..っ 、!?』





待て 、いまはなに?なにが起きたの 。

どこまでが本当なの?なにが夢だったの?


わからない 、全部 。


僕が 、なにをしなきゃいけないのかも 。








「やっと起きたな?まったく寝坊助にも程が



『滝 、僕は…僕だよね?』








「……….は?」














まるで 、それは予言されているようだった






「見損なったぞ 。喜八郎 。」




「今までずっと騙してきたんだな」




「この裏切り者がッ!!!!」







きっと滝夜叉丸だったら 、変な夢だ 。

なんて言って愚痴をこぼしていくだろうけど

こればかりは僕だってできやしない 。


何故なら僕は 、僕は…….







僕はみんなにとっての悪だから 。




















幼い頃から 、僕には決まって人が付いていた 。




いかつい甲冑の人が後ろに数人 。


そして 、僕の大好きだったあの人は


いつも僕のお世話をしていた 。








僕の家系は 、由緒ある名家で

父はアヤメ城の城主であり 、いつも僕にお優しく

チャンバラをしたり花札や絵描きなど 、

お忙しい中で時間を割いても

僕を大切にしてくださった 。




そんな父が 、僕は大好きだった 。







母は僕を産んですぐ 、持病で亡くなった 。



治療法のない 。残念な病だった 。



でも 、父が手厚く愛してくれたおかげで

僕は寂しいなんて思うことはなかった 。





そんな時だろうか 。僕が七つのころから

父は 、僕に勉強と体術を教えてくれていた 。





勉強の歳では無いものの 、教え込まれたおかげで

うんと先の年代の子がやるような問題も

スラスラと全問正解することができた 。




体術では 、苦手な走り込みに練習三昧で

みっちりと鍛え込み上げられ 。

その頃には図体がでかい獣なんかを

ひとりで倒すことができていた 。







その頃は 、なんて教育熱心な父なのだろう


僕も期待に添えなくちゃ!って





今ではいい笑い話だけど

僕が忍術学園に入り出した頃 、

あれはやりすぎだったんだとわかる







気づけば僕は 、実技も教科の評価も

学年一位を取り続けていた 。



そのせいか 、同室に目をつけられるわ

同級生からは威張られるわ大変な目にあっていた






それを父に助けを求めた一年最後の長期休暇の日




僕は 、地獄をみた







事情を話せば父は抱き締めて慰めてくれる





きっと 、同級生にぎゃふんと言ってくれると






そんな自分が浅はかだった 。








僕が言葉を終えた瞬間 、父が立ち上がった 。







(….頭でも撫でてくれるのかな?)





そう思っていた矢先に 、

僕は右側へ吹っ飛んで行った 。






頭が壁にぶつかってとても痛い 。



鼻血も出たし 、グラグラしてた歯だって

取れちゃった 。もうとにかく痛かった 。





でも 、それが父が原因だってすぐに気づいた







『……父さん 、?なんでなぐったの…』







そう問えば 、僕の望んだ答えなんかは

帰ってくるはずもなかった 。







「喜八郎 、お前を何故

忍術学園に送ったかわかるか?」



『….?なぜ 、ですか?』



「お前みたいな子供を利用して

大川平次渦正を殺す為だ 。」




『………え?』









父が学園長の名前を呼んだ瞬間 、僕は気がついた


頭の良い優秀な僕だからこそ気がついた





僕は 、父の復讐の為の子供で 。


子供の僕は怪しまれず情報収集が簡易だから


忍術学園に通わせていただけの


僕だけに与えられた 、僕だけの任務だった








「…..察しのいい息子で良かったよ」


「これからもアヤメ城のために頼んだぞ喜八郎」




『はい 。父さん』






父が僕を殴った理由は 、

僕が演技をしなかったから 。

いくら僕が優秀過ぎたとて所詮は 、

十歳ばかりの男児なわけで 、そんな子供を

怪しむヤツもでてくるだろう 。

だから 、わざとちょうど良い成績をおさめ続けろ




きっと 、そういうことなのだろう 。















父の言いつけを僕は必ず守っていた


忍術学園に通っている今でもまだ 。







そのひとつが 、穴を掘り続けることだった 。







だからいまも僕は 、

深くて滑らかで頑丈な穴を作り続けている

























「 …………. 」



「??何ボーッとしてんだ仙蔵 。」



「…..すまない文次郎 、ちと余所見だ 。」



「はー珍しいな」



「….まぁ 、そうだ」



「次は四年六年いろは別合同実習だろう 。

早く準備をするぞ 、遅れは許されん」



「…..今行く」




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