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『で?なんだあの嬢ちゃんのこと知りたいのか?』

零はそう言った。あの子のことを知っているなら是非とも情報を教えて欲しいところだ。

『連絡した通りです。詐欺師の貴方なら何かしらは知っているでしょう?』

『おいちゃんは知ってることと言ったらあの子がク』

バッ

『これ以上、口を開かないでください』

幻太郎はまた零の口を塞いだ。

『え、え?また?ど、どうしたの?』

『流石にあれはいえねぇな』

『帝統?』

混乱してしまう。何を言いかけたのか、余計なことをとはなんなのか…これ以上の情報は得られないのだろうか、そう考えてるうちに目の前で話が進む。

『連絡した通りだと言っただろう?』

『知ってることといえばそれくらいしかねぇんだ』

『はぁ?』

主に幻太郎が話をしているが、帝統はたまに我慢の限界だと言わんばかりに口を開く時がある。どちらにせよボクのためにやってくれていることには変わりなかった。

『……乱数もう行きましょう。次は躑躅森さんのところです。』

『う、うん』

躑躅森盧笙…大阪の高校の教師であがり症だということだけは分かるが、あの子に関係があるのだろうか?いや、皆で話し合ってるくらいなのだから少なからず知っているだろう。幻太郎も知っているといった…これだけは嘘ではないだろう。

『ほら、早く』

バッ

腕を握られ引っ張られる、それほど零とはいたくないのだろう。握る強さも強くなっていく、

『げん、たろっ痛いよ、』

幻太郎は「はっ」として手を離した。その顔は本当に申し訳なさそうだった。

『すみません、強く握ってしまって』

『う、ううん、いいのちょっと痛かっただけだから』

『にしても、本当はあまり力をいれてないのですが…乱数、やはり細くなってません?』

『え、えー?確かに食欲とかはあんまり無いから食べてないけど…』

『ちゃんと食べなさい!!』

『幻太郎、かぁちゃんみたいになってるぞ』

帝統がそう言って笑った、少しの間移動するから少し話す時間が増えて嬉しい…な

〜移動〜

『あ、えーと、あの子のことか?』

『ええ、そうです。連絡した通り』

今は躑躅森盧笙と話をしている。話された内容はあの子はどこにいるかは分からない、けど何回かあの子に授業をしたこと、頭が良かったこと、とあの子について話された。

『ん〜、場所は分かんないかぁ』

『うう、すまんな』

『大丈夫ですよ、小生達でどうにかしますので』

『できれば力にはなりたかったんやけど…』

『大丈夫だ!』

『根拠ない言葉だよね、帝統』

いつも通りの会話だった。情報は少なくてもあの子のことが分かるだけで凄く嬉しい気がしたからだった。

『最後は白膠木簓と…』

『簓は多分ここにおるで』

そう言われてスマホの地図アプリを見せられた。白膠木簓は今日もテレビの撮影だそうだ、人気なんだと改めて思う。また移動だ。

〜移動〜

『なんやなんや〜ぎょうさん来はって』

『連絡しましたが見られましたか?』

『あ〜、あれな!分かった!分かった!』

『では、お話をお願いします』

『えーとな………』

話された内容はこれもまたあの子の場所は分からないと、だがたまにテレビを見てくれたり、ディビジョンラップバトルにも来ていたらしい、他のラップバトルイベントのDJをしていたりと、少し情報を貰った。

『まぁ、知ってることといえばこんくらいやな、おっ、休憩終わってまう!ほな!』

『………あまり情報は集まりませんね』

『他の場所行こっか!きっといい情報は集まるよ!』

『…ですね!』

『だな!』

『では、えーと名古屋に向かいましょうか』

『うん!』

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