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大学3年・12月末。
「ナイトフィッシングイズグッド」翌昼。
香川・高松駅舎。
「(そろそろかな。)」
仁義は時計を見ながら、まりかを待つ。
『瀬戸の花嫁』のメロディーが駅構内に響き、電車が走ってくる。
ややあって、改札を小走りに抜けるまりか。
「やばい!!マリンライナーやばすぎ!!!
海きれいすぎ!!!何あれ!!!!」
「やろ?」
「やけん新幹線経由がええって言うたんよ。」
仁義はちょっと誇らしげ。
「なんか描きたい!描かないと死ぬ!!」
まりかはテンション上がりっぱなし。
仁義「まりりん休日モードやないんや。」
まりか「うん。かさばるから。」
仁義「かさばる。」
仁義「とりあえずうどん食べよか。」
まりか「食べる(食い気味)。」
高松駅前を歩きながら、まりかが聞く。
「仁ちゃんの島って、こっからどう行くの?」
仁義「そこの港からフェリーで20分くらい。」
まりか「え。」「近。」
「島ってもっと1時間とか2時間とかかかると思ってたのに。」
「やろ?」仁義は笑いながら返す。
まりか「じゃあうどん食べたら行こっか。」
一瞬止まる仁義。
「…今日は。」「やめとこ。」
ややぎこちない笑顔。
少しだけ仁義の表情を見て、
「……そっか。」と返すまりか。
高松商店街。
うどん屋のメニュー。
かけうどん。
ぶっかけうどん。
ざるうどん。
釜上げうどん。
釜かけうどん。
釜たまうどん。
釜バター明太うどん。
肉うどん。
カレーうどん。
しっぽくうどん。
……。
………。
まりか「うどんの種類多すぎん???」
仁義「とりあえずオーソドックスにかけうどん行っとこ。」
まりか「ひやあつって何。」
仁義「麺が冷たくてだしが熱いん。」
まりか「なにそれ意味わからん」「食べるわ。」
うどんが出てくる。
まりか「つゆが黒くない!!!!」
仁義「やろ?」
「僕東京行って富士そばのだし真っ黒でびびった。」
実食。
まりか「…おいしい。」「けど。」「ぬるい。」
仁義「やろ?」「僕冷たいんが好き。」
まりか「なんで止めなかったの。」「いやおいしいけど。」
仁義「たまに好きなひとおるけん。」
まりか「ねえ、仁ちゃん。」
仁義「ん?」
まりか「さっき見たタイムランチってなに。」
仁義「ランチタイムのランチのこと。」
まりか「『ランチ』じゃ駄目なのそれ」
「ていうか」「なんで店先にパトランプついてんの」
仁義「あれないと開っきょるかわからんけん。」
まりか「いやわかるでしょ。」
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夜。
「はあ。」「楽しかった。」
「意味わからんもんばっかで最高。」
まりかがのびをする。
「気に入ってくれた?」仁義が笑顔で聞く。
まりか「うん。」「明日は栗林公園行こうね。」
仁義「正月は無料なんやけどね。」
「あ〜ホテル正月まで連泊しとけばよかったなあ。」「またぜったい来るわ。」言いながらまりかが笑う。
「もう次回の話?」「まあ、ええけど。」言いながら仁義も笑う。
「フェリー最終便近いけん帰るね。」
まりか「じゃ、また明日。」
仁義「うん、ほな。」
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島の男たち「仁義ィ!!帰ったか!」
「お前高松駅女と歩っきょったやろ!!!」
「ヒロさんが見た言うてたで!」
「こいつ嘘こっきょった!!」
「お前もやるやないか!!!」
仁義「あれは友達!!!」
※翌日には島中知れ渡ってまりかに会えずじまい。
清 竜人25「Mr.PLAY BOY…♡」。
コメント
1件
うわあ、香川の空気感がめちゃくちゃ伝わってきた…!仁ちゃんの「やろ?」がかわいくて、まりかの「ぬるい」に対するツッコミも最高(笑)ランチにパトランプ、笑った。最後の島の男たちの詰め寄りが一気にシリアスかと思いきやギャグで締められて、好きです。この2人の距離感がたまらない…次も読ませてください🌙