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俺は、春に恋をした。
桜が舞い散り周りで祝いの言葉が飛び交っている入学式。
俺はそこで一目惚れをした。
まさに鮮美透涼という言葉が似合う人だった。
思わず息が出てしまった。
それぐらい見目麗しく、透明感のある人だったから。
「 凄く、綺麗な人… 」
声をかけようとも思った、だがそんな勇気もなく相手は言ってしまう。
「 嗚呼… 」と息を漏らす。
ここで俺の初恋は終わってしまった…
と、思ったが…
ci ( 同じクラスやった…!! )
ci ( 俺の初恋はまだ終わっとらん!!! )
そう、幸い同じクラスでしかも隣の席だったのだ
なんで運の持ち主なのだろう、自分でもそう思う。
だが、これは神様からの試練でもあるこれだけ恵んでもらったのだから話しかけに行くぐらいはしろと言っているのだろう。
彼はそう捉えざるを得なかった。
ci ( 初めはすっげぇ綺麗な人やと思ったけど… )
ci ( 意外と、いや!結構話しかけにくいオーラしとる!! )
ci ( いや、どちらかと言うと話しかけられないようなオーラを出してるんやろうな… )
ci ( でもあの顔やからモテそうだよな… )
その時、クラスのカーストがそこそこっぽい女子が話しかけに行ったがほぼ無視を突き通していた。
大分可哀想。
ci ( あれで愛想も良かったら尚更モテるんやろうな〜… )
ci ( いや別に俺もそこまで顔が悪い訳でもないけど…! )
ci ( …いやあれは勝てんがな!!! )
こんな変なことを考えているが決して悩んでいる顔でもなく、睨んでいる訳でも無くただただ初恋の相手をじっと見つめているだけなので。
syp 「 あの、 」
ci 「 な、ななな、なんスか!? 」
syp 「 俺の顔になんか付いてます、? 」
ci 「エッ、!?」
syp 「 いや、アンタさっきから俺の顔じっと見て… 」
ci 「 嘘っ!?ごめんなさい!! 」
syp 「 ぇ、いや別に謝って欲しいわけじゃ((( 」
ci 「 おっ俺失礼しますねっ!? 」
syp 「 え、ちょッ! 」
syp 「 俺ぇ…そんなに怖いんか、? 」
と言いながら全速力で走って行ってしまった彼の方を見つめながら呟く。
さて、彼等は仲良くなれるのだろうか…
なれたとしても遠い先の話であろう。