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ボクっ娘美少女の口から何のためらいもなく、セックスが好きだと……。こうまで堂々と主張されると、むしろすがすがしい。結局、交際前の彼女の性体験にこだわる僕の男としての器が小さすぎるだけなのだろう。
ところで、リクが彼女にセックスするように要求したという〈マサトたち〉の〈たち〉がとても気になる――
「リクとマサト。その二人で全員?」
「経験人数の話か。いや、三人だな。リクに頼まれてケイタともしたから」
ケイタというのは去年の夏、マサトといっしょに噂話していた先輩だろうか? また増えたと驚いたけど、リクたちにとっては計画通りだったのかもしれない。リクが彼女をくどき落としたあとはマサトたちにも分け与える、という噂話通りの展開になったわけだから。
「隠してたわけじゃない。聞かれなかっただけだ」
僕が黙っているのは怒っているからと思い込んで、釈明を始めた。でも必死な感じはしない。何が悪いんだ? という表情であり口調だった。
「僕は嫉妬深いやつなのかもしれない」
そう言うと、
「ボクもだ」
と彼女は笑った。
「夏梅の童貞はボクが卒業させると宣言したが、セックスに限らずボクは夏梅のすべての初めてを手に入れたい。ボクはおかしいのだろうか?」
たぶんねと心の中で思ったことは内緒だ。