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〇アパート・高岡の部屋(夜)
高岡が絵の仕上げをしている。
横で会議する梨紗、結城、ケン、テツ。
結城「【役】は解った? 大丈夫やんな?」
ケン「【北条美花を口説く役】はエエなぁ。今頃レイは、あの女を……」
結城「その役、一番しんどいで。今頃、死にそうなんちゃうか?」
ケン「えっ? なんで?」
結城「それは本人から聞いて――」
高岡が描く絵を、梨紗が見ている。
梨紗「今日描いたモンが、百年以上前の絵に見えるんやろか?」
高岡「大丈夫です。映画の小道具に使われる技法ですから。ただ、鑑定士が近くで見たら、すぐバレます」
結城「そこは、それぞれ腕の見せ所やろ」
梨沙「結城さんだけズルいわ。肝心なときに居らんやん」
結城「俺の役も大切や」
梨沙「それは判るけど」
テツがスマホで陳 峻栄の情報を見ている。
テツ「日本に留学経験があるんですね」
結城「日本人と結婚して子供が産まれてる。本人は帰国したけど、子孫は日本に残ったんや」
× × ×
高岡「完成です!」
絵を見る、梨紗、結城、ケン、テツ。
結城「いや‥‥。ホンマ、凄い」
梨紗「ようわからへんけど、なんか、ドキドキするわ、この絵」
ケン「ホンマモンそっくりや」
テツ「繊細な筆使いなのに、胸に迫る迫力があります。見事ですねぇ」
高岡「オリジナルじゃないので、 褒められても嬉しくないなぁ」
結城が本棚から『チキンレース!!』のコミック本を引き抜いた。
結城「さぁ、チキンレースの始まりや!! 先に逃げた方が負けやで」
梨紗「絶対に負けへん!」
ケン「誰が逃げるか!」
テツ「がんばりましょう」
結城「よし、とりあえず、俺は寝る」
梨紗「え!?」
結城「1番早いからな」
ゴロンと横になる結城。すぐに寝る。
ケン「ほんなら俺も」
テツ「では私も」
高岡「梨紗さんは僕のベット使って下さい。布団は干しました」
梨紗「ありがとう」
ベットの上に座る梨紗。
梨紗「兄ちゃん。明日、仇取るで。絶対に取ったるからな!!」