「……ほんとに、私が入っても良かったんでしょうか」
「え? 何で。良いに決まってるじゃん。こういうとこ、初めて?」
おどおどと周りを見回すロメに、エイジは屈託なく笑った。
連れていかれた先は、ホテルの最上階にあるバーラウンジだった。薄暗い店内は間接照明だけで、静かなジャズが流れている。壁は一面ガラス張りで、夜景が美しく夜を彩っていた。
他の席に幾人か座っている客たちの姿もお互いにはっきりとは見えず、囁き合ったり密かに笑う声が時折聞こえてくる程度だった。
ロメは居心地悪くもじもじとカウンター席で小さくなった。
「私、こんなとこに来るのに場違いで……格好とか」
「そんなことないけどな、可愛いよ」
さらりと投げられる言葉にかっと頬が熱くなる。<***********
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