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やなとくん視点
つらい。いつもの病みアピをしている場合じゃない。きっとこれはこの前エゴサをしている時に見てしまったすにすてに対しての誹謗中傷だ。その投稿のコメントにはすにすてを非難するコメントもあった。
けどこんな自分をみんなにはバレたくなかった。みんなはこんなものを見てもへっちゃらなんだろうが、俺は違った。
その日から毎日嫌な夢を見ては吐いてしまっていた。自分の大好きな辛いものも食べたくない。食べ物を見るたび吐き気がした。
けど今日は昼から撮影。この明らかに悪い体調を隠せるのかな。配信も少し怪しかったし、。でもあまり話さなければバレない話。よしそうしよう。
ヒカリエに着いたけど歩いただけでつらい。体が明らかに熱い。今は春にもなっていないというのに。
目立たなければバレない、大丈夫。そう思うと熱い体が少し楽になった気がした。
「こんにちは~」
「やなとさ〜ん!」
おさでいがいつものように近づいてきて抱きついてくる。まずい体調が悪いのがバレるかもしれない。
「わっ誰か助けてー、!」
そんな茶番を続けるが、体調が悪いのはまだバレていない。ラッキーだ。
撮影が終わりいつものわちゃわちゃした雰囲気が戻る。今日はもうバレない。けどどこか寂しい。
ここから帰ってしまえば悲しい現実に戻ってしまう。帰りたくない。
そんなとき、
「そろそろ帰ろっかー!」
誰かの声が部屋中に響く。
もう帰ってしまうんだ。またあの嫌な夢をみてしまう。
すると、
「やなとさん、?」
おさでいが俺に話しかける。
「なっーに、!おさでい」
引き攣ってしまっているが作り笑顔を作る。
「今日俺の家泊まる?」
「えっ?いいの?」
「もちろん!」
心が踊り出す。これはもちろん秘密だが実は俺はおさでいに好意を抱いている。
「じゃあ帰ろっ!」
おさでいが俺と手を繋いで連れ出してくれる。気持ちが急に楽になった。
「おじゃましまーす、!」
久しぶりのおさでいの家で少し緊張する。おさでいを覗き込んでみると目が合ったが、おさでいはなんでか心配そうな目で俺をみていた。
「おさでい?」
「ごめんごめんっ!ゲームしよっ」
「うん、?」
「はい〜やなとさんの負け‼︎」
「なんかおさでい強くない!?」
「やなとが弱いだけだよw」
おさでいはにやにやしながらそう言う。この空間は結構嫌いじゃない。
「そろそろ風呂入る?」
「そーする!服とかどーすれば良い?」
「ちょっとまってて!」
おさでいは走ってクローゼットに向かって行った。するとおさでいは俺にぴったりなTシャツを自慢げに差し出してきた。
「これでどうだ!」
「ぴったり✨」
2人で笑い合いながらそう言う。
2人とも風呂から出てもうそろそろ寝る時間だ。今日は嫌な夢,みないよね。念のため俺は
「俺ソファで寝るね!」
と言った。そんな俺を見たおさでいは
「体痛めるからベットで寝よ?」
と言ってくれた。そのせいか今日だけは、あの夢を見ずになんとかなるのかもしれない。
「じゃあ電気消すよー?」
「うん、」
「やなとおやすみぃー、、」
目を瞑ったが一向に寝れる気配がしない。眠いのに眠れない。またあの嫌な夢を見てしまう。
思い出すと体が震え出してしまっていた。
「やなと?」
俺はその瞬間はっとした。おさでいの声が聞こえて安心したんだ。
「なんで震えてるの?」
俺はおさでいの方を向き、話そうとすると
「やなとっ、?」
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「あれっ、」
急に涙が溢れ出た。
「ごめんっ」
俺はその場から逃げ出してリビングに向かった。
「グスッポロッ」
ソファに座り、丸まりながら涙を手で拭っているとすぐにおさでいは来た。
そりゃそうだ。ここからは逃げられないに決まっている。
「今日、ずっと辛そうだったよね」
「っ!」
「俺、配信見たよ。いつもより喉が枯れてて心配だった。」
「どうしたの?なにがあったの?」
おさでいが俺に問いかける。言ってもしょうもないって思われないかな。大丈夫かな。
「ばかにしない?」
小さな声で聞くと「うん。」と真面目に言ってくれた。
それから俺はすにすてに対しての誹謗中傷で悲しんだこと、毎日嫌な夢を見ること、毎日気分が悪いこと全て話した。
「やなとっ~泣」
「なんでおさでいが泣いてるのっ?」
「やなとが辛そうにはなすからぁ泣」
このことを誰かに話すのが怖かった。だけどおさでいは優しく話を聞いてくれた。
「とゆうかやなとさん!もっと自分を大切にしないと!!」
怒ってない。優しい言い方でそう言ってくれた。
「ありがとう、」
「もう眠れそう?」
すでに体は限界を迎えていて、非常に眠たい。けどやっぱりあの夢を見るのが怖かった。
「こわいっ、夢がこわいの」
涙目でそう言うと
「じゃあやなとが辛そうだったらすぐに起こすから今日はしっかり寝よ?」
「うん、」
おさでい視点
ベットに着いたけど大好きなやなとのことが心配で眠れない!!
やなとさんは今どんな気持ちで目を瞑っているのだろう。やっぱりやなとの手は明らかに震えていて握ってあげたくなった。
もう耐えられない。
「やなと大丈夫だよ、ちゃんと起こしてあげるから。」
「ね?寝よ?」
やなとは真剣な俺の顔を見て
「手、握って」
「そしたら少し安心できるかも、」
俺は迷いなくやなとの手を優しく握った。
「ありがと、う」
言葉を言い終わると同時にやなとは眠りについてしまった。
よかった。
俺は全く眠くないのでやなとが夢を見ないか見張っておこう。
やなとが眠ってもう1時間が過ぎた。さすがに眠くなってきた。この調子だとなにもなさそうだからそろそろ寝よう。
そう思って目を瞑って寝かけたその時、やなとの手を握る力がどんどん強くなった。そして少し震えている。
やなとの息がどんどん荒くなる。流石に起こさなくては
「やなと!起きて起きて!!」
「おさ、でい?なんで、?」
やなとの目にはまた涙が溢れている。絶対夢の中の俺なんかしたわ。
「やなとうなされてたから!!大丈夫?」
「さっきのゆめ、?」
「そうそう!!」
やなとの目からはまた涙が溢れ出る。
「よかった、」
「おさでい、俺の事嫌いじゃない?」
ほらやっぱり夢の中で俺がなんかやらかしてる。
「大好き!!!」
「うぇーーーん泣」
いつもなら照れるのに今日は泣いている。
「どんな夢みたの?」
「おさでいがっ、俺のこと嫌いって、どっか行っちゃって泣」
まじで夢の中の俺なにやってんだよ。
「俺はそんなことしないよ!だから!だいじょーぶ!!」
「ありがとぉ、。」
申し訳ないけど鼻をすすってる姿がとても可愛い。
「あのねおさでい、」
「んー?」
「俺、おさでいが好きなの」
え???まじで???きたこれ。両思いだったってこと?脳が処理できてない。ん???
「ごめん!気持ち悪いよね、」
「俺も好き!!!ずっと前から好きでした!!」
それを聞いたやなとは握っていた手まで熱くなっている。
「ほんとに、?」
「うん!!俺と付き合ってください!!」
「はい!」
さっきまで泣いていたはずのやなとの顔が笑顔になる。
今日からやなとはもう俺のってことでいいのかな??
「えへへなんだか照れるや」
かわいい!!もうすでに食べたい。
「やなと、キスしてみても良い?」
やなとは小さく頷いた後、目を閉じて待っている。
ちょっとだけ下手なやなとのキス待ち顔が本当に可愛らしい。
やなとの柔らかい唇の感覚が今唇にある。そんなことに夢中になっていると
「んぅ!んー!!」
気づくとやなとの体を壁まで追い込むぐらいキスに夢中だった。
「ごめんごめん!」
「夢中すぎ!」
顔を真っ赤にしながら上目遣いしてくるのは本当に反則だ。
その後やなとはすぐに眠りについてしまい、やなとの悩みも少しは軽くなったかなと俺は思えた。