ー快楽薬の効果ー
どれくらい2人で抱き合っていただろう。しばらくしてから、イブラヒムの不規則で苦しそうな呼吸で、エクスは我に返った。
「ハッ、イブ様!すみません、ずっと抱きしめてしまって…って、イブ様?!?!大丈夫ですか?!顔がすごく赤い…」
そういえば、呼吸も乱れて、身体も熱い気がするのは気のせいだろうか…
あ、
思い出した。
帝君の腰元の小瓶…それ以外に原因はないだろう。
「…イブ様、帝君から何か飲まされていませんか?」
「っ…快楽薬を、少し…。」
「やっぱり。イブ様、帰りましょう。コーヴァスの宮殿に戻って、療養を…っ、とにかく、俺が運びますから、つかまって下さい!」
「いい、大丈夫っ、だから…ハァ、ハァ、…1人で、歩け…る…」
ドサッ
イブラヒムは立ちあがろうとしたがフラついてしまい、エクスは大慌てでイブラヒムを抱きかかえた。
「無理しないで下さい。俺が抱えて行きますから。」
そう言うとエクスは、イブラヒムをひょいと抱えて歩き出した。
「ハァ、ハァ、…んっ、ぅ、フゥ、フゥ…」
「苦しいですよね…馬車までもう少しですからね。」
馬車の元へ着くなり、エクスは御者に急いで一連の出来事を伝えた。
「っ、とにかく、イブ様が危ない状態なんです!どうか、できるだけ早くコーヴァスの宮殿までお願いします!!」
「イブ様、イブ様の部屋に着きましたよ。これで安心ですね…とりあえず、ベッドに横になっていて下さい。必要なものを持ってきますね。 」
エクスが急いでイブラヒムの部屋を出ようとすると、イブラヒムが引き止めるかのように裾の端を掴んだ。
「ここにいて…1人は嫌だ…」
そう言いながら、火照った顔で目に涙を溜めている。
「っ、イブ様…」
(本当に、この人が愛おしく思えてしまう。)
一時の気の迷いだろうか、それとも理性に魔がさしたのだろうか。
気づけば英雄は、石油王に口付けをしていた。
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お久しぶりです!! 作者です。
まず、謝らせて下さい!本当に申し訳ありませんでした!!
受験も無事終わり、卒業し、なんだかんだ色々バタバタしていたら更新がすっかり遅くなってしまいました😭😭😭
「もうすぐ受験が終わります」とか言って長い間お待たせしてしまい、本当にごめんなさい🙇🙏
こっからは真面目に更新していきます()
そして!えびおとイブちゃんが小説内でイイ感じになってまいりました!
快楽薬って言ってますけど、媚薬って捉えてもらった方が早いですw
ってことで、石油王が媚薬を飲まされたので次の話は🔞となります!
下手だったらごめんなさい!www
あんまり書いたことないので、そこはご了承の上、お楽しみに🌈🌈🌈
コメント
1件
めっちゃいい、、😭 更新待ってます♪