おまけのお話です
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md視点
俺の舞がらだおくんのものになってから随分経った
特に変化は無いし、なんなら運営のみんなは笑ってくれた
「ラダオクン?」
「……んぇ?あぁみどりか。どーしたの?」
「…ナンデモナイ」
疲れてるのかな?
最近は大きな戦争があってみんな寝不足だったし…らだおくんもそりゃ疲れる
「アトデ、俺ノ部屋来テ?」
「なんで?まぁいいけど」
ふふん。やったぁ
俺の舞はらだおくんのものになった日から、誰かに見られることはなかった
みんなは配慮してくれてたからだと思うけど、らだおくんは何故か舞を望んでくれない
でも、ほんとは。俺は見て欲しい
舞ってる姿がらだおくんの心に響くなら
ん、よーし。準備完了
手首と足首にリボンと鈴を付けて、専用の衣装を着る
衣装はひらひらしていて、和服にドレスが混ざったような、そんな感じ
らだお、待っててね?
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rd視点
みどりが部屋に来てって言ったからとりあえず来たんだけど…
みどり曰く、「準備があるから俺の部屋の隣の部屋に移動しといて」ってことらしい
「まぁ別にいいけどさ!?」
少し怒り気味になりながら隣の部屋に入ると、開けた大きな部屋だった
「ここってこんな感じだったっけ?」
たしか……あれ、ここ倉庫じゃなかったっけ?
軍が広くて部屋が有り余ってるって言って、みどりに倉庫として使っていいよって言った気がする
「しかも、ステージみたいなのあるじゃん」
部屋を探索していると、扉の外から音が聞こえてくる
しゃんしゃんしゃん
この音、
ガチャ
「ラダオクン!ネェ、俺ノ舞ミテテ?」
やっぱり、みどり
みどりの舞は実はしばらく見てなかった
俺はあのときのレウの救出にも行ってないから、オークションぶりかな?
少し、後ろめたさがあるんだよね
みどりに正直に言ってしまったこと
それを認めてくれたのも舞が俺だけのものになったのも嬉しかったけど
俺が言わなければっていう未来を勝手に想像してしまって
考えれば考えるほど悪い未来しかみえなくて
「ラダオクン。チャント、ミテテネ?」
なにはともあれ、みどりから誘ってくれた貴重な機会だと思うからしっかりみよう
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md視点
らだおくん。
今の俺にはらだおくんのことしか頭にない
みてて。俺だけを瞳に映して
その青い瞳に見つめて欲しい
しゃらり しゃらり
手首にある鈴を鳴らしながら、そんなことを考える
昔と違いお偉いさんのためじゃないからか、すごく楽しめる
緊張もしないし、らだおくんだし
俺の舞には力がある、ねぇ
正直今になっても実感はしていない
ただ、ひとつ
あの、青い瞳の彼の晴れやかな笑顔がずーっと見れますように
神様が俺を見放してないなら、叶えてよ
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rd視点
あの日のように舞に見蕩れていると、
心地よい感覚に包まれた
みどりは穏やかで目を瞑り、何かを願っているような表情
直感的にこの心地よい感覚はみどりによるものだと感じた
この感覚に身を任せ、舞をぼんやりとみていると舞は終わってしまった
「…ミテテクレテ、アリガト 」
息を少し切らしながら伝えてくる
かわいいなぁもう
「ありがとう。久しぶりに見れてうれしかったよ」
当たり障りのない言葉を選んで言うと、みどりは頬を膨らまして怒ってしまった
「チガウノ…!俺ノ舞ハラダオノ モノナノ…!!俺ヲ使ッテ、イインダヨ…?」
「…いいの…?そんなんじゃ俺、ずっとみどりの傍になっちゃうかも」
「イイノ。」
みどりはいつの間にかステージから降り、俺の腕を持ちながら座っている
「ほんとに今日はありがとね。俺の、みどり」
「ドウイタシマシテ。ネェラダオ。俺ハ今、幸せだよ」
あぁ、その言葉が聞けてよかった
俺の後ろめたさも疲労も全部吹っ飛んでいく
「みどり。俺もいま、幸せだよ」
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あとがき
やーーーっと完結!!
おまけのこのお話は2人の葛藤を全部吹き飛ばす話です!!!
次は…学パロとか書きたい……
お読みいただきありがとうございました!!
コメント
5件
しあわせやぁ...
あえて呼び出す→無理やり見させる・無理に舞をするになりますが、みどりくんの舞はらっだぁのものになってから1度もやってない→見て欲しい・らっだぁの瞳に移りたい…などみどりくんも少ーしだけらっだぁには伝わらない軽い独占欲が見つかり、 その独占欲がらっだぁの心にも伝わったのか、みどりくんよりらっだぁの方が強い独占欲がみどりくんを鎖で繋げてしまうような考えになりました ですが、鎖を許すようにみどりくんも