書き方少し変えてみました!
それではどうぞ!
数分後 楽屋
kg〔Zzz…〕
fw『………』
甲斐田ともちさんが楽屋から出てから社長の呼吸を整えさせソファーに眠らせた
fw『……っ』
…あんなふうに言うつもり無かったんに……ついカッとなってしもうた……
でも…俺だって今更、考えを変えるつもりは無い
俺はきっとホストを辞めても愛に縋られるのは嫌いだ
そして、それを生んでいるこの世界のことも、きっと好きにはなれない
fw『…でも、俺……』
『俺、みんなといる時は好きなのになぁ……』
kg〔………不破さん……〕
fw『んぁ…社長、おはようございます』
kg〔…不破さん、すみません…私があんなことを言ってしまったせいで……〕
〔思いつきとはいえ、あんなことを言ってはダメでした……私の不注意です……〕
fw『…そんなことないよ』
『思いつきはええことや、発想力がなかったらここまでROFーMAOは続けられとらんからな』
kg〔でも…その絆を今、私が壊してしまった…〕
〔こればかりは完全に私のせいです…すみませんでした…〕
…社長、甲斐田のあの苦しくて辛いような表情を見たから後悔しとるんかな…
fw『………』
クイッ(社長の顔をこちらに向かせる
kg〔…不破さん…?〕
fw『………(苦笑)』
それは俺も同じよ、社長
俺やって甲斐田を傷つけて、もちさんを怒らせた
もし俺があそこであんな事を言わなければ、この絆はまだ続いてた可能性がある
なのに…俺がそれを完全に壊してしまった
この…硬く硬く結ばれた4本の糸を、俺が解いた
今のこの状況だと2本ずつにな。だから……
fw『…社長だけが背負わなくてええんよ』
kg〔え…?〕
fw『これは社長だけやない、俺らみんなで壊した絆や』
fw『やから、これはみんなで背負おうや』
kg〔…!……はい…〕
fw『………』
ギュッ
kg〔…!?〕
fw『大丈夫…大丈夫、いつかまた__』
ty[__一緒に笑い合える日が来ますから]
hr「…本当…ですかね……」
ty[本当だよ、だから今はその日が来るまで待とう?]
hr「……はい…」
ty[まぁ、まず2人を一旦ボコボコにしよう]
hr「なんでですか……w」
ty[僕と甲斐田くんを怒らせた罰だ]
hr「…ふふっ、そうですね……」
僕の分も一緒にボコってくれるんだ、もちさん
まぁ、なんというか…こういうのがもちさんなりの愛みたいなもんだよね
hr「………」
でも…不破さんは愛に縋られるのが嫌だって言ってたのに、受け入れてもらえるのかな……?
それに僕は社長を……__
ッ2人は、こんな僕を許してくれるだろうか…ッッ?
こんなッッ最低なヤツをッ…っッ
hr「…っッ」
ty[………]
数日後 甲斐田家
hr「………」
結局、あれから数日経っても2人と話すことも出来ずにいる
本当に嫌われてるんじゃないか…とか色々と考えすぎて今日も一睡も出来ないまま夜が明けた
…こうなったのは全部僕のせいだ
僕が自分の感情を抑えきれずに、ただただ社長に押付けて矛盾したことばっか言って……
そんなの、不破さんがあんなこと言ったって仕方ない
今日は休日だから配信の予定や案件がない限り休みなはず…
hr「…よし、連絡してみよう」
……やっぱり怒ってるかな2人とも
これまで一緒にグループのメンバーとしてやってきて、しかもMCとか大変なことをやってくれた社長のことを…
…そんなの、怒ってるに決まってる
hr「……っ」
…ッ怖い、なんて言われるんだろう……もしかして僕、グループ抜けなくちゃいけないのかな…?
それとも……っッ
ピコン
hr「…!?」
kg “これから私の家に集まって話しませんか?”
そんな僕の不安を遮ったのは、そんな社長からのメールだった
数十分後 加賀美家
ピーンポーン ガチャッ
kg〔みなさん、お揃いで。いらっしゃい〕
fw『お邪魔しま〜す!』
ty[お邪魔します]
hr「………」
リビング
コト
kg〔はい、みなさんココアで良かったですか?〕
fw『大丈夫っすよ〜』
ty[僕も]
hr「は、はい…」
「…っそのッ…社長……っ!」
kg〔__大丈夫ですよ、甲斐田さん〕
hr「えッ…?」
kg〔というか私の方こそ、すみませんでした……甲斐田さんを怒らせるようなことを言ってしまって…〕
hr「そ、そんなの全然ですよ…!僕の方がもっと悪いことをしてしまいましたし……」
「謝るだけじゃ済まされないことだって分かってます…けど……」
「本当に…すみませんでした…っッ」
kg〔そんなの…全然いいんですよ〕
fw『…そうやで、晴くん』
『それに、俺も反省しとる晴くんを追い詰めるようなこと言ってしもうたし…ごめん』
hr「…ッなんでっ……」
「僕はッ絶対に許されないことをしたのに…ッ」
「なんでッ許してくれるのッ、?」
「僕はッッ…僕はッ…っッ!!」
ty[__甲斐田くん]
[確かに人間は弱い、だからこそ手を取り合わなくてはならない]
[だけど、この世界に生きてる大勢の人間が必ずしも自分を知ってるわけでもないし助けてくれるわけではない]
[けれど…生きていかなくてはならない理由がある……]
[…僕はね、そういう時こそ人間は本来の強さを発揮できると思うんだ]
hr「本来の強さ…?」
ty[うん。だから人間は群れて助け合うことも必要だし、1人1人が強く生きることも必要]
[そう思わない?]
kg〔そうですね…私もそう思います〕
fw『俺も…!』
hr「…僕、も…そう思い、ます……けど…っッ」
fw『大丈夫よ、晴くん。もう1人で背負い込もうとせんで』
『あの話を持ち込んできた社長のせい』
『怒りを抑えれなかった晴くんのせい』
『反省しとるのに追い詰めた俺のせい』
『強い口調で当たったもちさんのせい』
『こんなことになったのは俺らみんなのせい』
『…な?』
hr「……本当に、いいんですか…?」
「こんな僕がッッ…一緒にいてッ…っ」
kg〔いいんですよ!というか、いてくれないと困ります!〕
ty[もしまたこんな風になったらぶっ叩いてやるからな]
hr「ッははっ、それは…怖いですね…」
fw『…あ…!これはみんなのせいやから。みんなに重〜い罰を与える!』
kg〔なにを思いついたのかと思ったら…w〕
ty[まぁ、いいじゃん。もうこんなことにならない為にさ]
hr「で…その罰とは?」
fw『それはな……!』
?年後
ty[……どんな時でも、一緒にいる……か…]
fw『…なんか、懐かしいっすよね……』
あの日…ROFーMAOで最初で最後の重い罰を守ると互いに約束した日から、僕らは一緒にいた
喧嘩した後も死にたくなった時も、僕らは自分に課せられた罰を忘れることなく過ごしてきた
僕はそれを、数年経った今でも胸に抱いて生きている
たとえ今の世界どこを探しても見つからないような2人と一緒にした約束だとしても……
ty[それが僕らにとっての最後の約束だから…]
…ありがとう、2人とも
僕らは今、2人のおかげで生きていられるよ
kg〔あの日した約束は、みなさんに託します〕
〔それでは、私はあの世で待っていますね…〕
hr「2人だけでも、約束を守ってくださいね」
「2人なら絶対に大丈夫ですから__」
もし…2人が僕にこの約束を託してくれなかったら僕は生きられていない…
いや、もしかしたら2人からの呪いなのかもしれない
でもまぁ…そんなのでも良いのかな…?
fw『ねぇ、もちさん』
ty[はい…?]
fw『俺らさ、あの約束で今生きてられとるやん』
ty[うん]
fw『でももし、本当にそれだけでも無理だって日が来たら、その時は…またあの世でみんなで一緒に同じ約束をしましょう』
ty[あの世でしたらそれこそ呪いじゃん…w]
fw『__それでいいんすよ、俺らにはそんぐらいが』
ty[…!……うん、その日が来たらね]
僕らの罰はセカイ史上とてつも長くて重い罰になりそうだ__
それでは次回!
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